どちらに投票するか悩んだら
日本には自民と民主以外にも政党はいくつもあるんで、「どちらに投票するか悩みますよね」というテレビのコメンテーターは完全に間違ってる。
日本共産党は、民主党に次いで衆議院では野党第2党だ。さらに最近党員が増加している。派遣切りなど国内問題山積の昨今、共産党が議席を伸ばす意義は大きいぞ。
左翼アレルギーの人も心配はいらない。与党にはまずならない()。権力のチェック機関として大手マスコミが機能不全を起こしている時代、共産党がある程度の存在感を示すのは重要なことだと思う。権力をチェックして欲しいという願いを共産党への投票で意思表示するという選択はまったく自然だ。
社会民主党もなかなかいい。特に辻本清美は威勢がいいし人気もある。第一まじめに学ぶ姿勢がある。学生時代に船舶旅行のピースボートを作ったバイタリティも持続してる。保坂展人もなかなかいい仕事してる。昔は芸能雑誌でマントを羽織って、ボクら少年の悩み相談とかもやってた兄ちゃん(覚えてるでぇ!)。学校教育批判の舌鋒するどく共感できる。
国会議員数は激減してしまった社会民主党だけど、この世代(1950-60年代生まれ)が粒ぞろいで、暗闇の近未来ニッポンで市民の意志を政治に反映させるという視点に立てば、社会民主党という選択も充分ある。
国民新党の亀井久興幹事長の話は説得力があるし、麻生と違い一貫して反小泉・反郵政民営化というところもいい。新党大地の鈴木宗男代表にはたたき上げのオーラがある。地方のオリジナル政党として注目してる。ムネオマガジンも読んでる(笑)。
2大政党以外は全小選挙区に候補を立てないけど、比例っていう方法がある。政党に一票入れられるわけで、自民か民主かで悩むどころか、いったいどこに入れようかと大いに悩むところだ。イデオロギーなんてあまり関係なくなってるし。優先順位はもはやイデオロギーではないので、有権者のほうがそこは柔軟にならないと。
似通った2大政党よりも、多数政党で多様な意見を反映させるほうが日本にはあっている。アメリカは人種の坩堝であって、政治はもともと異なる人々をまとめあげる機能が優先される。そこでそういう機能を持つ社会主義や共産主義ではなく、資本主義・自由主義でまとめあげたところは、なにか別の意志も働いていたように感じるけれど、それもひとつの選択だ。
でも日本は他民族が圧倒的に少なく、ちょっと油断すると小さな声は多数派に押し切られてしまう。アメリカとは真逆なのだ。そういう成り立ちの国だからこそ、多様な意見を反映させられる多数政党政治がうまく機能する方向性が必要だと思う。
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コメント
さっきTVタックルで小沢党首の件で国民はヘトヘトだって話をしてて、「船を乗り換えようとしたらドロ舟だったってことでしょ。どーすりゃいいの?」とたけしが言えば、共産党の小池さんが「共産党で行きましょう!共産党で」と乗っかった。これには自民党の皆さんも拍手喝采だった。
そしたらたけちゃんがこのひと言!
「ドロ船よりは蟹工船がマシか」だって。
くーっ!さすがたけちゃん。一本取られたな。
それにしても今日の小池さんははじめからめっちゃ元気だった。
投稿: ポップンポール | 2009/03/16 21:59