内部告発は外部にしなきゃ...
オリンパスの社員が社内のコンプライアンス通報窓口に上司の不正を通報し、それが該当上司に筒抜けとなって社内で不当な配置転換をうけ、人権救済の申し立てをしたというニュースがあった。
この社員が不正と感じた行為は、その内容が事実だとすれば、成功すれば会社にとってプラスにはたらく。ある種産業スパイに似た構図に見える。事実関係はまだわからないけれど。
こういう構図の内部告発を社内でやってしまうというのはダメでしょ。そもそも社内の(上司のかもしれんが)コンプライアンスを疑うべき事案を、社内の窓口にバラすってのは、正直甘すぎ。週刊金曜日でも随時内部告発受付中なので、そういうところを使ったほうがよかったと思うが。
もちろんウラを取るのが難しい事案を、即効でマスコミに持ち込むというのもリスキーだが、少なくともコンプライアンスなんて機能してるわきゃない。会社を信じすぎた彼の致命的なミスだったと思う。映画「アンタッチャブル」を観て勉強しよう。
ただ、名ばかりとはいえコンプライアンスなんてことを法令化した国なので、人権救済はされなきゃならないとは思う。
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コメント
おっと、思いのほか引きが強いのにビックリ...。結構関心の高い話題なんだな。正面から取り上げるにはまだ情報が足りない。メディアも少し及び腰に見える。
コンプライアンスとか新しい外来語の多くは文化侵略の側面があると思ってるけど、そういう次元の話でもなくて。
社内告発によって会社にブレーキがかかり事件も未然に防げてしまったとすると、単純に嫌いな上司へのあてつけ告発と仮にされてもなかなか反証しずらい。オリンパスのカメラで証拠を押さえてからでも遅くなかったはず。
もし自分で出来ないならメディアを使ってみるという手がありますよということだ。メディアは内部告発者を求めている。匿名でも構わない。メディアの選び方も重要だろうが...。内部告発は証拠と手順と最終目標が必要だ。内部浄化は出来ないという企業性悪説に立ってやらなければ。社内コンプライアンスなんて踏み絵みたいなものでワナだと思わなきゃ。
そして何を目標とするのかだ。企業の浄化なんて正義感ならやらないほうがマシじゃないかと思う。そういう動機なら告発以前にやりようがある気がする。告発には企業をつぶす覚悟がいるんじゃないか。死なば諸共的な。良くて刺しちがえ。そのくらいのリスクは当然ある。
今回のニュースについては最初に書いたように情報が足りない。証拠探しをメディアが後追いすれば人権救済の助けになるようにも思う。
投稿: ポップンポール | 2009/03/04 07:53