中川財務相の記者会見に戦慄がはしった
G7終了後の記者会見には我が目を疑った。少し赤ら顔の中川昭一財務大臣。一言めから「なにか様子がおかしいぞ!?」と誰もが思っただろう。眠いのか酔っ払っているのか、ろれつが回らずあきらかに常態でない日本の大臣が世界中に映し出された。
政治家の失言や異常な行動に慣らされた私でも、この映像は笑えなかった。というより恐怖映画を観ているような悪夢だった。これが本当に現実なのか...。フィクションではないのか?いやーな想像が次々と思い浮かんできた。
まずあの映像を見て最初に思ったのは、各国のエゴの重圧につぶされて廃人寸前に追い込まれたのではないかという懸念だった。保護主義化が進む大国のエゴがぶつかりあったであろう今回のG7。まったくのノープランでひょこひょこ出かけていった日本の財務相が、とんでもないワナに嵌められてしまったのではないかという邪推だ。
各国は自国優位にこの難局を乗り切るべく相当要求を練り込んで来ていたと思われる。だが日本はいったい何をしようとしているのか自国民にすらさっぱり示されない。ノロマは常にカモになる運命だ。理不尽な要求をなすすべもなく飲み込んでしまった中川氏が、会議終了後にことの重大さを受け止めきれずに精神に異常を来たしたのではないかと思った。国民に報せることのできない絶望的要求を呑まされたりしてなければいいのだが。
また取り巻きがいるはずなのに、なぜあんな状態の大臣をのこのこ記者会見の席に座らせたのだろうかという疑問も残る。裏読みするなら、官僚組織が手を引いたときの怖さを政治家に知らしめるプレゼンテーションだったのではないかとも思った。つまり電波を使った官僚からの宣戦布告だ。権力の在り処をはっきりさせようとしているのではないか。保身のためなら何でもするからな。国家も売るだろう。官僚組織さえ残ればいいのだ。
今日の発表では中川氏の異変は「風邪薬が原因」ということになっている。本当にそれだけだとしても、あの醜態を世にさらした罪は計り知れない。いま日本は辞めさせられた空軍(空自)のトップがあまりにも情報評価能力のない危険人物だったり、首相や閣僚が権力を持っていなかったり、まったく統治能力を失っていることに世界中が気付き始めてる。ラリってるような国家とまともに付き合う国はなかなかないだろう。
極論すれば日本より北朝鮮のほうが戦略があるだけ話が通じる国かもしれない。彼らにはたとえトンデモ系であっても彼らなりの論理で外交をやろうという意志が見える。中川氏の映像を見ながら、日本が四流国への坂道を急速に転げ落ち始めてるような気がしてきた。歴史の終わりはアメリカより先に日本にやってくるかもしれない。恐ろしい...。妄言ですけれど(って書かないとアイデンティティが保てない現代日本だ)。
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