紅白はチーム演歌の勝利
いま紅白を観終わった。いつになくちゃんと観ていたが、おおとりが氷川きよし君だったんですね。てっきり森進一だとばかり思っていたので、出てきたときは軽いなとか、かなり緊張してるな、とかそんな風に見えた。
2003年にハワイのアロハフェスティバルにゲストで来ていた氷川きよし君を偶然見た。そのときは元気な演歌を歌うあんちゃんだという印象しかなかった。というより、氷川きよし君を追っかけて来ていたツアーのオバサマ方のバイタリティに圧倒され、ちょっと避けて通るみたいな...。そんなマイナスイメージしか持ってなかった。
しかーし!緊張しながらもおおとりで歌ってみるとしっかり勤めた感があり、なんだかすがすがしい。ものすごく好青年で伸びのある声も説得力があった。泣きそうになるのをこらえて歌うズンドコ節は良かったなぁ。この若さでおおとりの説得力を持っていたのはすごい。
最後歌い終わって、小林幸子、北島三郎、五木ひろし、という大御所から「よくやった!」的な握手と祝福。演歌界を背負って立つプリンスへのエールだ。演歌にとってやはり紅白の舞台というのは大きな目標のひとつなんだろうな。世代交代というより、ジャンルとしての演歌の結束を見た。
北島サブちゃんと抱き合って喜ぶ氷川君を見て、なんだか物語を感じたのだ。サブちゃんは歌う前の氷川君の背中をポンと叩いて送り出してもいた。このあたりソツの無い大御所感を感じる(なんだそれ)。チーム演歌というところか。
ある意味森進一のおふくろさんスキャンダルと親族との和解なんかより、よっぽど本物の物語を感じた。演歌の優等生がコツコツ歌ってきた集大成としての紅白おおとり。氷川きよしとチーム演歌の物語。よかったよ。
森進一はそのチーム演歌からは距離があったように見えた。そこが森進一らしさでもあるのだろう。おふくろさんも、よかったけどね。でもボクはマザーが聴きたかったので(笑)。
さて、年末年始に見逃せない番組というブログネタに参加してみるわけだが、紅白ってことでいいかな。もう終わったけど。あとは1月3日にテレビ東京でやる役者松田優作の20回忌特別記念番組「松田優作は生きている」だな。これ必見!
コネタマ参加中: 年末年始のテレビ番組、見逃せないのは何?
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