google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 革命50年 いまもキューバは熱い!: ひとくちメモ

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2009/01/18

革命50年 いまもキューバは熱い!

今年の1月はチェ・ゲバラの2本連作映画が話題だ。ソダーバーグ監督ファンとしてはぜひ観に行かねばと思っているが、まだ行けてない...。2本同時に観たいという思いもあるので、「チェ 39歳 別れの手紙」が公開されたら、「チェ 28歳の革命」も観に行こうかなと思う(ロードショー2番館になるかな?)。

しかしその前に、1月はヒストリーチャンネルで注目の番組が放映されている。ゲバラとともにキューバ革命を成功させたフィデル・カストロがフランスの番組で人生と革命を語っている(2003年全5回)。今日これから全部再放送されるので録画体制を整えた!

キューバは日本といろいろな面で真逆だが似た位置づけともいえる国だ。冷戦のなかで、地理的には政治体制の異なる超大国(アメリカとソ連)の喉元に剣の切っ先のように位置する。日本は共産主義大国ソ連・中国への資本主義の砦、キューバは資本主義大国米国への共産主義の砦だ。もっとも日本のように大国べったりではなかったが。

また行政においても、キューバのコンセプトは教育と医療に傾斜している。これはキューバ革命から50年経った今も同じだ。医療が外貨獲得の主要産業となっている。それに比較して日本では教育と医療がもっとも後回しにされている。

ちょっと扇動的になるが、ひとくちに「貧困」と言っても、そのあり方が違う。貧困でも「生きさせる!」と行政のトップが率先して国を作ったのが革命後のキューバであり、「生きさせろ!」と叫んでも行政のトップに届きにくいのが自称経済大国だった現代日本という国ではないだろうか。

●キューバのコンセプトは「生きさせる!」

「生きさせる!」というコンセプトを実現するためのツールが共産主義革命だったのではないか。その逆はありえない。つまり共産主義だから生きさせられるわけではないと思うのだ。ここを間違えて主義が先頭に立った運動は常に悲劇だ。イデオロギーはコンセプトになり得ないと個人的には思う。

カストロとゲバラのコンセプトの根源は人類愛であり「とにかく生きさせる」というシンプルなものだったのではないかと思う。それを基準にバチスタ政権を倒し国家を形成するための優先順位の決め方、実行手段を探った結果、社会主義もしくは共産主義が彼らにとってのベターチョイスだったのではないかと思うのだ(まだ学習不足のオレなのでカッコ付きだけど)。

キューバの貧困は経済封鎖による外圧だったと思うが、その貧困のなかで「生きさせる!」というコンセプトが揺るがなかった50年こそが、キューバの財産だと思う。それも発展途上国には無償で薬を与えたりしている。日本は物質的に満たされながら、独自に考える政治をしてこなかった。そのツケがそろそろ回ってくる時代かもしれない。経済はバブルで踊れるが、教育と医療の貧困には特効薬はないのだ。

日本がキューバに学ぶことは多い。まずはオレにもキューバの抗コレステロール剤が買える国になってくれ(笑)。

マイケル・ムーア監督の「SICCO」じゃないが、カナダにしろキューバにしろ手厚い医療の国が米国の隣国なのは興味深い。米国を反面教師にして、米国のやってきた反人類的暴力資本主義を近くで見ているときっと悪いところがよく見えたんじゃないだろうか。そういう意味じゃ米国も必要悪だったのかもしれない。だが大きくなりすぎた。

日本は太平洋があるから、夢のような米国の消費社会のいい情報しか入ってこなかったのかもしれない。さらにソ連・中国に見せ付けるかのような特異な占領政策。日本人も勤勉でおとなしいから原爆を落とした国から与えられたその境遇を満喫してここまで来た。あまり考えることもなく対米追従で満足してきた。途中で反抗期はあったにせよ...。

でもこれからの日本は、親たる米国が借金まみれで倒れてしまった状態からの自立が必要だ。キューバは米国ファミリーという大豪邸のそばに孤児のように必死で生きてきた。そしてキューバファミリーを生きさせてきた。そのバイタリティと意志には、敬意とともに学ぶべき点が多々あると思う。日本人ならできると思う。何を捨てて何を得るのか、その順番を考えなければならない。

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