google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg ポストおバカ時代に向けて: ひとくちメモ

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2008/11/01

ポストおバカ時代に向けて

最初に言っとくけど、この文章長いだけで不毛ですからっ

来週には米国でオバマ大統領が生まれそうなご時世。それは稀代のおバカ大統領ブッシュ時代の終焉も意味する。オバカの次はオバマ。そんな時代、日本はいま空前のおバカブームだ!おバカバブルともいえる。

おバカタレントが脚光を浴び始めたのは2005年あたりからと言われている。クイズ番組での解答のズレ加減がウケた。その源流にはクイズ不思議発見における野々村真大先生がいたとも言われている。不思議と一緒におバカの価値まで発見したエポックなクイズ番組だったわけだ。

しかし私は2000年に、すでにおバカ再評価の風潮を予期していた。その記事はこちら。その部分を引用すると、

最近のコはみんなおりこうさんだから、バカに憧れるんでしょうか。バカさ加減を競い合うみたいな。バカは悪ではない。大人の悪がたくさん露見してるからねぇ。悪よりバカがいいって(誰もそんなこと言ってねぇよ)。ポジティブに「バカ」を使ってる。バカ再評価。なんてフール。

てな調子です。それから数年後におバカブーム到来となるわけだが、ひとつ見誤ったのは、政治の世界ではバカと悪とが合体してコイズミ新自由主義体制を生み出し、今日まで延々と引きずってしまったことだ。バカが権力握ると悪を生み出す。これは反省しなければならない。このバカはおバカと本質的に異なる。ブッシュ、コイズミは、おバカではないのだ。ハサミを持たせると危険なほうだったわけだ。

さて、現在のおバカ状況を見るにつけ、おバカタレントは皆さん利口であることがわかる。女性おバカタレントのひとりスザンヌのコメントなんて非常に機転が利き、相手への配慮も完璧で、頭の回転のよさがわかるよね。

いわゆるおバカタレントとは知識表出型のクイズ番組でバカを演じる力といえる。それは文部科学省が画一的に身につけさせたいフリをしてきた「生きる力」が、学校秀才とはまったく違ったベクトルで実現できたってことに他ならない(ほんとか?)

いっぽうで官僚機構がまるごと詐欺集団だったことが暴露され、時代は官僚養成専門学校としての東大ヒエラルキーからの脱出に向かっている。それはつまり受験システムの無力化につながる。学校システムに寄りかかった知識から脱出するほうが、生きる力が身につく時代がようやく到来するのではないかと期待している。

私のライフワークである学校システムの脱構築が、ようやく現実のものになりそうな時代がやってきそうだと、おバカブームを見ながらそんな妄想にかられている秋の夜なわけだ。

ではポストおバカ時代には、なにが求められるのだろうか?

進化の速い他の文化状況を勘案すれば、画一的な知識から知識の多様化に向かうのは必然だろう。みんなで同じ知識をひけらかして共同意識を確認し合いそれを楽しむという全体主義的な娯楽は徐々に衰退していく。

いまはバカを演じることが生きやすい状況にある。それは正当な我を主張するより、一歩引いた立場で不確かな我からの自己主張でコミュニケーションを円滑にしようとする生活の知恵ではないだろうか。まさに官僚の無謬性の対極にある意思表示の方法論だ。

バカな自分の発言としておけば正誤についての責任はいったん棚上げされる。そのようにとりあえず発言し反応をうかがいながら世間との距離感を保ちつつ協調していく。まさに日本人好みな和の思想に通じるのが「おバカ」という態度表明だと思う。複雑怪奇な現代社会を生きる謙虚な知恵だ。

しかし謙虚ななかにも自己主張があるのが現代的でもある。言わないで済ますのが古来日本人の美徳だったが、いまはバカを装いつつも一応自己主張してみるわけだ。受け入れられなければバカな発言でかたづければいい。

バカという逃げ道があるのは大切で、それは弱さともいえるが、ヒトはそもそも弱い生き物なのであり、その弱さゆえに発言を差し控えて生きてきた。しかしいまやおバカというツールを使うことで、自己主張しやすくなる。

発言してみれば世の中は変わる。そして発言するからこそ、おバカという謙虚な立ち位置が余計にプラスの印象で受け入れられるようになる。発言しなければ意思疎通できずに終わっていた関係が、グッと良い関係に発展していく。それがおバカな態度の効能なのではないか。

みんながおバカを楽しみ、受け入れ、消極的な「おバカでいい」から積極的な「おバカがいい」に変わっていく。するとコミュニケーション下手だった日本人も、まさに日本人的な謙虚さを保ちつつ自己主張できるようになる。

自己主張が増えれば、各人の知恵の表出機会が増加する。バカ話として表出された知恵が連鎖していけば、ほとんど日常がブレスト(ブレインストーミング)状態となるだろう。バカ話こそクリエイティブの源泉であることは、クリエイタなら誰でも知ってる。こうしておバカは日本のクリエイティビティのレベルをアップさせていくはずだ。

先日、亡くなった赤塚不二夫先生の特番が放映されていた。フジオ・プロの会議はまさにおバカのクリエイティビティを示現していたじゃないか。あんな風によのなかが変われば、時代は動く。えらそうな顔をして常に上から目線の某現総理大臣のような態度こそが本当の馬鹿になる。

知識偏重教育は本当の馬鹿に育ってしまうリスクとなる。知識は外部に持てばいい。PCでもケータイでもネットでも知識は持てる。そんな知識を、忘れるリスクのある自分の脳に詰め込む馬鹿馬鹿しさ。そんな時間の浪費をしている暇はないくらい知識は世界中で増殖している。

それよりも知の編集スキルだったり、機転の利く会話スキルだったり、論理の構築力だったり、動的な知恵のほうが重視されることになろう。知識は補完要素にすぎない。そのような教育は画一的になりようがない。そしてどのような職種や業種でも応用が利くスキルになるだろう。柔軟な発想を受け入れる社会も実現できる。

ポストおバカ時代は、そんな理想的な柔らかアタマ時代になって行って欲しいと思う。

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