google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg いま歴史の真っ只中: ひとくちメモ

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2008/10/01

いま歴史の真っ只中

まぁ、いつでも歴史の真っ只中で生きざるを得ないわけだが。アメリカの金融危機は「世界恐慌」を現実のものとしそうな瀬戸際まで来てしまった。

日本のバブルが弾けた後、1929年の世界恐慌前後について書かれた本を結構読んだ。未曾有の危機でも、いつか終わりが来て、また復興していく。自然破壊で地球滅亡じゃないんだし。

主流経済学が役に立たないバブルサイクルは、非常事態に新たな知恵で立ち向かわなければならない。トップリーダーにその知恵と決断力があるかどうか。それは最低限の条件だが、どんなに有能であっても解決不能な問題はある。

以前、傾きかけた会社を再生するシミュレーション研修を受けたことがあった。グループごとに、その会社の資源を使ってさまざまなアイデアを出し、他グループの甘い部分を指摘しながら、会社の経営というものを考えるという主旨だった。

このときのモデルケースは実際にあった会社だった。各グループからさまざまなアイデアが出された。また立地条件等が示されず、与えられた情報の少なさに不満を述べる人もいた。しょせんはシミュレーションの限界があったわけだが、最後に研修主催者から実際にあったこの会社がどうなったかを告げられた。結局、倒産したそうだ。

相場をやっていると、物事が論理的に動かないことを日々実感する。そしてそれに対応する感覚や技術を訓練せざるをえない(自力で)。さらにその結果はすぐに現実のものとなる。サボれば確実に損するし、一所懸命やっても成功するとは限らない。

しかし破綻は実に論理的だ。カネ勘定という意味でもそうだし、不安心理というバイアスは確実に経験どおりに進む。もっともその論理を超えてさらに悪くなることはあるが...。

先日米国で期間限定で実施されることになった株のカラ売り規制。最悪の決断だと思う。はしごを外されたヘッジ玉は身動きできない。リスクテイカーの手足を縛っては、さらに事態を悪化させる。さらに下院での公費投入否決。感情的には理解できる。個人的にも否決されたまま別の方策が出てくれば面白いとも思う。

ただ、こうして時間ばかりかかっているうちに、事態はもっともっと深刻になっていくだろう。いま日本にいて「世界恐慌」はほとんど意識されない。まだまだこんなものじゃないということなんだろう。

あるいは、どんな方策を用いても既に救えない事態が来ているのかもしれない。あのシミュレーション研修と同じだ。アメリカをどうやって立て直すか。そんなシミュレーション問題を国家公務員試験で出してみたらどうか。

相場環境は売って売って売りまくる、ベアの神様山種(山崎種二)的な相場だ。しかし米株市場では手足を縛られる。他の投機分野を探すしかない。サブプライムローン問題で痛手を負った投機筋は一転ハイエナと化して、ぜひリスクを取りにいって欲しい。そこに光明があるように思う。米国を壊してでも利益を上げ、次の新しい世界を迎える。それも歴史だと思うが。

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