ドラマ流星の絆
TBSではじまった「流星の絆」は、原作がいま飛ぶ鳥を落とす勢いの東野圭吾で脚本がなんとクドカン(宮藤官九郎)という、かなり興味深い組み合わせだ。
初回からもうクドカンワールド全開だった!暗く重たい殺人事件と残された3兄弟という境遇を、クドカンワールドではこんな風に描けるんだなぁ。さすがっ!
泰輔(錦戸亮)と静奈(戸田恵梨香)が悪徳商法の女に騙し取られたカネを、その女が貢ぐホストから取り戻すくだりなんて、タイガー&ドラゴンの進化形のように思えた。落語と現実とが交錯していったタイガー&ドラゴンだったが、今回は現実と功一(二宮和也)のシナリオが交錯していく。
現実にはありえそうもないリアリティのない飛躍が、このタイガー&ドラゴンシステム(?)のおかげでいとも簡単に物語に溶け込んでいくクドカンワールド。本筋が親殺しへの復讐ドラマでありリアリティの追求を架せられているなかで、この飛躍が出来るのはクドカンくらいじゃないだろうか。
さて、その本筋だが、これって刑事コロンボシステムなのかな(この○○システムって言い方ウザい?)。初回で犯人がわかっちゃったよね。公式サイトには特に記述がないけれど、犯人がわかったうえでこの相関図を見ると、伏線の張られ方とかいろんな想像が膨らむ。
コネタではカレー屋の名前が「ジョージクルーニー」ってのが好き。ソダーバーグ監督のお気に入り俳優の名前だから。それと萩村刑事役の設楽統(バナナマン)。このシチュエーションはまさに、ゴッドタンにおける「ドジ芝居でマジアピール合戦」じゃないか(...違うか?)。
あとネタですらないところで、例のコカコーラの自販機。チャットモンチーのときにも触れたが、このドラマにも出てきた。柏原刑事(三浦友和)と萩村刑事が警察署内喫煙所みたいなとこで会話するシーンに、またまた後が切れたデザイン自販機。こういう人目につかないとこにあるんだよねー。まさにリアリティ(笑)。
そうそう、リアリティといえば、3兄弟が見上げていたしし座流星群も実際に見えた。オレも大出現の年に見てる。そのときは130個くらいまでは数えた記憶がある。
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コメント
なんだかこのドラマ、犯人が誰かってネタバレ探してる人々がたくさんいるらしい。それにつられて原作での犯人が誰かを書いたネタバレブログも見てきた。
もしドラマが原作通りなら刑事コロンボシステムじゃないな(苦笑)。それは最後まで見てのお楽しみ、かな。
それにしても、世の中には犯人を先に知りたい人が多い反面、絶対に知りたくないという人も多いようだ。ボクはそのどちらでもない。そんなウルトラクイズみたいな視聴から一歩抜け出して物語を楽しみたい。だってクドカン脚本だよ
ちなみにオレのネタバレへのスタンスはこちら。
と、いいつつあえてネタバレをここへ書いたりもしない
。
投稿: ポップンポール | 2008/11/08 11:36