雑誌『ロードショー』の思い出
集英社の「ロードショー」が来年の1月号(2008/11/21発売)で休刊になるというニュースを読んだ。残念だ...というのは勝手な言い草かな?
中高生の頃は「ロードショー」と「スクリーン」を毎月買っていたが、徐々に買わなくなった。独り暮らしをはじめて物理的に置き場もなかったし、徐々にいわゆるロードショー系ではなく単館系映画を中心に観るようにもなっていった。
「ロードショー」が最高35万5000部の発行部数を誇った時期(1983年頃)は、まさに映画情報誌黄金時代だったと思う。「ロードショー」の人気投票にも投票した。女優はもちろんソフィー。男優はその都度変わっていたが、ほぼジャッキー・チェン。監督は渋いところでジョージ・ロイ・ヒル監督(「明日に向かって撃て!」「スティング」「ガープの世界」)の名を書いてハガキを出したりしていた。
ソフィー・マルソーの初来日は1982年のことだ。当時ソフィー以外にも、ブルック・シールズ、テイタム・オニール、クリスティ・マクニコル、フィビー・ケイツ、薬師丸ひろ子、ダイアン・レイン、ジェニファー・コネリーなどが人気上位だったと思う。
男優陣ではちょうどヤング・アダルトって言ったっけ?「アウトサイダー」って映画のボーイズ(マット・ディロン、トーマス・C・ハウエル、ラルフ・マッキオなど)やジャッキー・チェン、リー・リン・チェイ(ジェット・リーのこと)、ブルース・リーなどのアジア勢も人気だった。
個人的には「アウトサイダー」よりも「ランブルフィッシュ」という映画にかなり引き込まれた。ある意味、雲が好きになったのもこの映画の影響があっただろうし、モノクロと色彩とのコントラストも衝撃的だったし、バイクに乗ったミッキー・ローク(の影)もめっちゃカッコよかった。
何度も書いているが、中学時代は映画禁止という土地柄...。校則破って映画を観に行っていたのがどれほど良かったことかと、いまでも思っている。タダ券(映画館の株主優待券)を毎月入手してくれていた両親にも感謝してます!
雑誌を読んで、映画を観て、また次月の雑誌を読む。そういう日々が情報過疎の山口県の少年には心躍る時間でした。でもシネコンやインターネットの登場で映画産業が成熟した市場となり、広告として雑誌媒体の力を必要としなくなっているのかもしれません。
海外情報すら無料で入手でき、情報が編集の価値と無関係に流れていく世の中。でも市井の映画評のほうが的を射ていることもあったり...。良いとか悪いとかそういう意識とはまったく別次元に、急速に進んでいく情報伝達と人類とのかかわり。「雑誌」という紙媒体はもっとも難しい時代かもしれないですね。特に広告としての紙媒体って...。ボクは紙媒体好きですけれど!
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コメント
田舎に住んでてよかったのは、なぜか映画が二本立てだったことかしら
ランブルフィッシュって、カラテキッド(邦題違う?)と一緒に観た気がするぉ
投稿: あんじ | 2008/09/03 00:56
確かに二本立てが多かったな
ランブルフィッシュとカラテ・キッドはあり得ますね。ものすごくお得感のある二本立てだなぁ。
オレが一番強烈に覚えているのは「食人族」っていうグロい映画と「誕生の詩」(見城美枝子のナレーション)という性教育映画の二本立て!!どういうチョイスやねん...
でも映画好きの岩っさんも観に行ってたから話があった
投稿: ポップンポール | 2008/09/03 07:52