沖港近辺散策(前編)
本日の1曲目、吉●三のナンバー「俺ら東京さ行くだ」の替え歌で「小笠原さ行くだ」をどうぞ。
ハァ、バイクも無(ネ)ェ
クルマも無ェ
体力ぜんぜん残って無ェ
プランも無ェ ガイドも無ェ
それなら近場をぐーるぐる(なや)
朝起ぎて 飯食って
ぼやぼやしてたら昼過ぎて
目的無ェ 地図も無ェ
カメが卵を産みに来る
でも そんな村好きだー
小笠原村 好きだー
東京の一部だー
母島来たなら
沖港(おきこう)さ降りて
海辺を散歩するだェ か
小富士へ行った翌日、まだ体力は回復していなかった。そこでこの日はタウンウォッチング風にゆっくり過ごすことにした。今回はそんな楽しみ方について書いてみたい。運動不足でも楽しめる母島ウォッチングだ(笑)。
●風景印
母島に着いた日、観光協会に無料の絵はがきが置いてあった。40周年記念絵はがきだ。それを数枚もらってきていたので、朝はがきを書いた。
土曜だったので郵便局は朝11:00まで。そしてここが重要なポイントだが、その時間までにポストでなく窓口にはがきを持っていくと消印のかわりに「風景印」を押してくれる。ポストに入れると普通の消印になるので注意が必要だ。
風景印というのは、日本全国の観光地等で押してくれる特殊な記念印だ。ブログのことを考えて、自分宛にも1枚送っておいた。もっともこのハガキはオレと同じ翌日のおがさわら丸で竹芝桟橋へ帰るのであった...。
朝の郵便局は大変忙しそうだった。島では一週間に1便のおがさわら丸にあわせて、商品の発送準備や仕入れ計画を立てる必要がある。この一日に島の経済活動は集中するわけだ。そんななかに分け入るので気後れしそうになるが、「風景印でお願いします」とハガキを渡すだけだから邪魔にはならなかったと思う。
●乳房山の触りだけ
乳房山は小笠原諸島最高峰である。命名の由来は乳房の形に見えるからという説があるそうだが、母島の中心の山だからだと思う。
海以外の自然観光地として母島を考えると、小富士、石門、乳房山は3大観光地かもしれない。小富士が万人向きなのに対して、石門は都が認めたガイド同行義務があり計画性(と体力)が必要だ。
乳房山は必ずしもガイドは義務ではないが、ガイドさんがいるとより理解が深まりそう。標高463mで決して高い山ではないが侮れない。他の遊歩道(という名のジャングル)を歩いてみて自分の体力と気力を試してから登るほうが賢明だと思う。
実は絵はがきを出した後、乳房山に向かった。母島小中学校の正門前を横切ってすぐのところに入口がある。だがそこは険しい登りコース(剣先山経由)の入口で、「この先の登山口から登頂することをおすすめします」と脅かされる(^_^;)。
先達の忠告は素直に聞き、もう少し先に歩くと遊歩道入口がある。ここから母島全島が一望できる一周徒歩3時間の乳房山遊歩道が始まる。そして、そこはもちろん...
ジャングル!
ジャングルだからといってジャングル・ビート(ボ・ディドリービート)で歩くと、疲れます(そんなチャレンジはオレだけ?)。
途中まで登ったのですが、ちょっと見るだけで登る予定ではなかったので、途中で引き返しました...。水分補給も少なめだったので。乳房山も次回のお楽しみ(宿題)です。
この日、浦和レッズのユニフォームで歩き回っていたのですが、山登りには最悪です。なにが最悪かといいますと黒いハイソックス!蚊の餌食です!ソックスの上から両足で10箇所は血ぃ吸われてた。黒だけは身につけず乳房山に登りましょう。
降り際にグリーンアノール(外来種のトカゲ)と遭遇。外来種ながら初めて個体と名前とが一致する動物に出会えて思わずカメラを向けました。あちらも撮られていることがわかったのか、この角度から撮ってネ的にポーズを決めてくれました。
それにしても、小笠原には戦争の傷跡(大砲とか)も色濃く残っているのですが、補給路を絶たれ何日も飲まず食わずで島に野営された兵隊のことを思うと、もうそれだけで戦争の恐ろしさが身にしみます。オレは一日も持たないです...。ジャングルを歩きながらそんなことを思ったりもしました。
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