BREEZE FROM 21 CENTURY
BREEZE FROM 21 CENTURY featuring KING CRIMSON
(MP3/4.6MB)
ふと、リニアPCM録音を媒介にして昔のカセットテープの音をデジタル化できるなと思い立って、試しに1990年に作った曲をMP3にしてみた。それがこの曲。まだ時間が無限にある学生でした。
ほこりをかぶったTASCAM MIDISTUDIO 644という8トラックのカセットテープMTR(結構優秀なマルチトラックレコーダでござんした!)のフォンアウトからZOOM H2のマイクインにつないでSDカードに録音し、それをパソコンに取り込んで若干リヴァーブをかけ、イコライザー他で少し加工して、iTunesでMP3に変換した。
作った頃のボクは、完全にアンビエント・ハウスにはまっていた時期。あるいはスティーヴ・ライヒなどの現代音楽にはまっており、ミニマルな音楽を聴いていた。それでこの曲も今聞くとかなり単調...。
当時YAMAHAが第4回ワンマンバンドカーニバルという打ち込みの祭典をやっていて応募した。ランクAって評価だったけど決勝には残れず。評価は「ピアノがうまい!」だって。手グセも含めて打ち込みだっちゅーの(笑)。
フィーチャーしているサンプリング音源は恐れ多くもキング・クリムゾンの「21世紀の精神異常者」だ。このプログレの代表的名曲を爽やかにミニマルに調理してみたかったというのが、最初のコンセプトだった。若いって怖いよね(笑)。
21世紀が10年後に迫っている状況で、21世紀の精神異常者をアンビエントハウスなそよ風の中にまず置いてみたかった。でもそれは爽やかに見えて単調な、ある種整然と並んだ鉄格子のような音楽に閉じ込められた21世紀の精神異常者でもある。
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