google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 地球探検隊長の本!: ひとくちメモ

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2008/05/24

地球探検隊長の本!

感動が共感に変わる!最初に言いたい。怖い本である。今すぐにでも旅に出たくなってしまうのである。地球を探検したくなる。隊長と一緒に。その一歩を踏み出せるかどうか。インドアなオレ(笑)に問いかけてくるのである。

中村伸一隊長率いる地球探検隊(エクスプローラ社)との出会いは、先日のジョー奥田さんとの夕べだった。楽しい会だった。ただしインドア派でも楽しめる会だった(笑)。だが、地球探検隊の旅は、まさに自分たちで作り出すアウトドアな旅なのだ。隊長の本をこの会に持参されていた隊員の方がいて、ちょっと見せてもらった。帰宅後さっそくアマゾンで購入した。今回紹介するにあたり、表紙カヴァを自分でスキャンした。オビがないほうがこの写真のすばらしさが伝わると思ってさ。

実はすぐに読み終えていた。だが感想を書くのをためらってもいた。オレにその資格があるのだろうか。インドアなオレに...。隊長は飲み会の席で自己紹介するオレを真剣な眼差しで見ていた。普段はつねにスマイルの隊長だが、人の話を聞くときのこの姿勢にビジネスマンとしての才覚を見たような気もした。「地球探検隊」ブランドは誰にでも作れるものじゃない。特に自己責任を問われる「大人の旅」にトラブルは付き物なのだ。「ニコニコ顔の命がけ」(100頁)のスタッフと作り上げる旅ブランドなのだ。

●旅とはトラブルであり、トラブルとは旅である。(117頁)

ほんとにそう思う。クレヨンしんちゃんも「トラベルはトラブル」だと言ってる。オレも旅先でトラブルに出会うと不安だが高揚する。五感が刺激されてアドレナリン分泌量が増えて(いるような気分になって)、なんだか旅してるーって気分になる。旅の思い出話で一番盛り上がるのってトラブル話でしょ?トラブルこそまさに自分だけの体験だからだと思う。

最初の海外旅行の経験が大きい。オーストリアからハンガリーへ入る電車を乗り間違えて、ショプロン(Sopron)というハンガリーの北茅ヶ崎駅みたいな田舎駅で乗り換えた。初めての海外で、ビザ確認のため国境警備隊に別室に連れて行かれて囲まれたときのビビり感は相当なものだった(笑)。ショプロンがベルリンの壁崩壊の端緒となった「ヨーロッパ・ピクニック計画」の中心地だったと知ったのはつい最近のことだ。オレが降り立ったショプロンはベルリンの壁崩壊の1年3ヶ月後だった。東欧はまだ遠くて得体の知れない世界だったのだ(初海外だったし)。

これで予定時間が大幅に狂った。ショプロンの駅から宿に電話しようと試みたが公衆電話が通じない。電話のかけ方が違っているのか回線状況が悪いのかもわからない。人に聞こうにも言葉が通じない。とにかくブダペストにたどり着いたが、今度は旅行会社からもらった手書きの地図(!)がまったくのウソっぱちで、宿が見つからない。めちゃめちゃ歩き回り、夜遅く自力でたどり着いた。疲れ果ててフロントに向かったら、フロントの兄ちゃんがいきなり「フジヤマ!ゲイシャ!」と叫んでくれて、なんだか爆笑した。

些細なトラブルの積み重ねと、なんとかそこを乗り切っていま生きてることが、旅の財産のような気がする。ビジネス旅行(出張ともいう...)やパックツアーでトラブルはご法度だ。それは旅行かもしれないが旅ではない。この違いを強烈にプッシュしているのが「地球探検隊」というブランドのような気がする。

●何もないのにすべてがあった(122頁)

モンゴルは襟裳岬か(笑)。この本を読むと、モンゴルに行きたくなる人が多いそうだ。オレもそのひとりかもしれない。モンゴルに惹かれる最大の理由は「今日」を生きるという感覚。それに惹かれるのだろう。何もない草原にいる自分という存在を感じることができそう(>行かなきゃわかんない)。

「自分探し」が20世紀末にある種のブームとなった。それは物質で満たされた世の中で、物質とか肩書きとか、そういうものを取っ払った自分自身の価値を見つけようとする精神の“病”だったように思う。「今日」を生きている人は、そんな理屈で悩んだりしない。そんな理屈を並べ立てなくてもいい場所がモンゴルなのかもしれない。見つけようとしても見つからないこの「自分」という存在は、なぜか都市では見つからないのだった。そんなこと考えなくていい場所で考えなくなった自分に気付いたとき、答えは見つかるのかもしれない。

...と、いろいろ書いてきたけれど、決定的にオレに欠けているものは「行ってない」ことなのだ。行かなきゃはじまらないし、感動が共感にも変わらない。まさに評論家になってしまってる。「四の五の言わず行ってみろ!」という、これも自分自身の声なのだが、そういう声がこの書籍を前にして、常に聞こえてくるわけだ(^へ^;)。

オレが10代のころ、まだ地球探検隊は存在していなかった。あの頃出会えていれば...と考えるのはよそう。まだ遅くない。感動を共感に変えられるかどうかは、オレしだい。そう迫ってくる。ちょ、ちょ、ちょっと、時間ください(((^_^;)。最近ヤマケイを初めアウトドア系の雑誌買ったりしはじめた段階なもので(笑)。今日とりあえず、シューズでも見てこようかな。

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