貧乏男子vs喜多善男
今クール火曜22時は大豊作!この感情移入がまったく出来ない(笑)2つのドラマに実はかなりハマっている。W録画の出来る時代でよかった。
どっちも現実離れしたキャラオンパレードなドラマだ。個人的にもっともリアルに描かれていると思うのは、「貧乏男子ボンビーメン」ではユースケ・サンタマリアのオムオム、「あしたの、喜多善男」では吉高由里子の宵町しのぶ。オレが間違っているのか(笑)?
ボンビーメンのオムオム。あのスパッと即断即決な性格や態度はまさにヤング・ミリオネア特有の感覚だ。参考にしたモデルがいそう(笑)。喜多善男のほうでは、アイドルくずれの宵町しのぶ。この汚れ方と狡猾さはまさにリアルだ。自己中心で決断が早いところが共通点。だからどうって話じゃないんだけど...。
それにしても「あしたの、喜多善男」は面白い。最初に見たときヨーロッパの映画のようなドラマだと思った。特に鷲巣みずほ(小西真奈美)の会社に初めて会いに行った善男ちゃん(小日向文世)と倉庫部屋で話すシーンとか。マネキンと2人とのアングルがめっちゃ良かった!
ドラマのシュールさを示すカットは最初からちりばめられていたけれど、そういうカットよりもこのマネキンシーンが決定的だったと思う。その後もスタイリッシュな画が毎回続く。マッキントッシュの椅子(だよね?)のある応接室で、ル・コルビュジェのソファ(ですよね?)に横たわる喜多善男とか。
松田龍平と栗山千明のコンビも名作ドラマ「ハゲタカ」を彷彿とさせた(役どころは違うけど)。
そして、忘れちゃならないぜー!ぬっくん。今回は元医者の殺し屋。まったく違和感がない(ってドラマの世界観そのものが全部違和感ではあるけれど)。
島田雅彦原作というところからして普通じゃないけどマンガでもない(笑)。独特の世界が約束されていた。そんな原作に、芝居の出来る役者陣で固めてるドラマなんだから魅せるんだなぁ。後半から物語がもっとグルーブしていきそうで目が離せない。生瀬勝久さんが言ってましたけど、「(DVDで一気観よりも)毎週展開が楽しみ」なドラマです。もちろん一気観もしますが(^-^)V。
貧乏男子ではなんといってもユースケ・サンタマリア。とにかく2002年のドラマ「ウェディング・プランナー」(なんでこれもDVDになってないんや!)以来、それまでと打って変ってユースケ・サンタマリアを評価してきましたが、まったく裏切らないね。すばらしい。
小栗旬は「ロボコン」から「花より男子」まで、結構幅広い役の出来る俳優だね。今回は人付き合いがどんな借金より優先する男という感情移入しにくいある意味危険ないい人役だ。こういう人が新興宗教始めたら怖いな(^_^;)。
山田優もドラマ女優のイメージはあまりなかったけど、ナンシーこと未海役はなかなかいいポジションの役柄。八嶋さんは「あしたの、喜多善男」のほうに出てもおかしくないと思うんだけど、もうキッチリ借金まみれのおまわりさんやってます。
貧乏男子のほうは、とにかくここから何か教訓めいたことを得ようとかこれっぽっちも思っちゃダメだな。「やっぱカネより友情だよね」みたいな。ただただその場限りのゲーム感覚でみるドラマだ。
火曜22時にまったく異なる次元のふたつの面白いドラマがぶつかった。ただどっちも感情移入できない。あまりに違いすぎるから両方見て精神のバランスを取っているボク。アホです!
希望を言えば、貧乏男子に「斉藤さん」が出て欲しい(笑)。小栗旬やオムオムをしかりつけて欲しい!そんな特番やってくれないかなぁ。日テレさん。ドラマコラボってあんまない企画じゃない。ウルトラマンと仮面ライダーのコラボみたいな。
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