「THE LONGEST DATE」PR紙完全収録!
唐突ですが、映画「THE LONGEST DATE 一番長いデート」です。1985年製作の日本映画ですけど、知ってる人います?あまりいないかも。ボクらの自主制作映画だから(笑)。でも原作は赤川次郎先生です。
右下の画像は、その映画の脚本。実家で見つけました。きったないけど全40ページの堂々たる脚本です。もちろん手書き。当時、ワープロなんてハイカラなモノはありませんでした(あったかもしれないが高校生の所持品ではなかった)。
文化祭で上映したのですが、それに先駆けてPR紙も作っていました(1985年9月14、15日執筆)。こっちの存在は完全に忘れていたけど、いっしょに保存してあったので、今回はそれを完全収録してみたい!オレ一人で書いててほとんど自己愛の世界だけど(^_^*)。いまと文体が変わってない、いや、いま以上に回りくどい文章をご堪能ください...。個人名はできるだけニックネームか姓名の一部伏字にしときます(笑)
一番長いデート
1985年作品 VTR.VHS.
THE HABICORASS オリジナル
・・・協力・・・
徳山市文化会館
周陽東西緑地公園
河東マンション
三原呉服店
高橋内科
益田家
藤井家
田尻家
徳山港
石田●
池田●
日本武道館
●●●祥子
STAFF
演出 ダイサク
原作 赤川次郎
脚本 ポップンポール
撮影 ●●淳
撮影補 ススム
照明 ●●順子
編集 ポップンポール
音楽 ポップンポール
題字 FM・7
助監督 ノーシン
監督 キンナマ
CAST
俊一 ヒロノブ
友美 あんじ
桜井 ポップンポール
ヤクザ小 ダイサク
ヤクザ大 マコト
堀江 キンナマ
竹本 ススム
弓恵 カヨ
秘書 ジュンコ
エレベータの男 ヤスシ
エレベータの女 チハル
浜矢(TV) タツオ
ヤクザA マサタカ
ヤクザB タカユキ
ヤクザC ヤスナオ
ヤクザD ノーシン
ヤクザE ヤスシ
コンサート オフコース(特別出演)
ナレーション タツオ
ナレーション ヤスシ
アナウンサー タカシ
影武者俊一 ダイサク
一年間の沈黙を破って、今...。
BOSS(っつーかポップンポール)
きみはおぼえているかしらあのー白いブランコー…となつかしのビリーバンバン(皆さん知ってますかー?)をBGMにはじまりましたが、皆さん覚えていますか、あの「静かな学校」を。そう、あれは昨年の徳高祭のことでした。私も構成員の一人であった一年二組の自主製作8ミリ映画の題名がなにをかくそう「静かな学校」だったんです。
なぜ今、このようなことを書くのかを説明する前にもう一度あの映画を思い出してください。さあ思い出して、さあ、さあ、思い出しなさい、思い出せっ、ハッハッハッ思い出せないでしょう。つまりそれほど印象のない映画だったんです。
もしも思い出した人がいたら忘れてください。さあ忘れて、さあさあ忘れなさい、忘れろっ、えっえっえっ本当に忘れた、そんなさびしいことをおっしゃらないでー。
と脈絡のない文章になっていきづまってしまったのでここで「静かな学校」のあらすじを書いておきましょう。
「あるところに静かな静かな学校があったのじゃ。そこへ一人の転校生がやって来たのじゃ。この転校生は明るく楽しい生活をえんじょいしようとしたのじゃが何をやっても浮いてしまうのじゃった。そして一ヶ月たったある日のこと、この転校生は静かな学校の無視という静かないじめにたえきれず消えていくのじゃ。するとな、この学校の生徒はこれで五人目だと大笑い。おーくわばらくわばら。そのころまた新しい転校生がやって来たのじゃった…」
というのだがこの映画の感想はわや(=ひとくちメモ注:めちゃくちゃ)でした。その中の主なものは「良いも悪いも内容が見えんのじゃけーわからん!」「なんか話がわからん」「はっきり言って狂気じゃ!」などとかなりたたかれました。
あれから一年―。我々はこのままじゃいけない!と零戦燃ゆの早見優のセリフを口ばしりながら「静かな学校」の反省をもとにこの「一番長いデート」の製作に着手したのです。
反省点としては、
1.8ミリでは金銭的にも技術的にも限界があった。
2.クラスとして作ったので役者の層が薄かった。
3.おしつけがましいギャグの使いすぎがあった。
4.脚本がオリジナルであった。
などがあげられます。そこでこの映画では次のように改良しました。
1.編集に金がかからないしフィルムも安いビデオを使う。
2.少数精鋭を原則として同士をつのり、出演交渉をする。
3.ズッコケはやらない。また特定の人物だけにうけるギャグはさける。
4.オリジナルでもウマければよいがやはり原作にしっかりとしたものを選び脚色してゆく。
これらのことは来年映画をやろうと思っている一、二年生の参考になればいいと思います。特に3.にはきをつけるんですよ。くれぐれも火をつけないように。昨年の我々の二の舞になってしまいますよーだ。
それから念のため言っときますけど、昨年の脚本は私が書いたのではありませんので、そのへんのところ誤解のないようにお願いします。
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えーいちおう音楽の方もやってるんで曲目でも紹介しときますぞ!
1.NEXTのテーマ(オフコース)
2.思いのままに-愛を止めないで(オフコース)
3.はたらく人々(RCサクセション)
4.ひとり上手(中島みゆき)
5.To love again(ショパン)
6.ウルトラ六兄弟(レインボー児童合唱団アンサンブルボッカ)
7.緑の日々(オフコース)
8.インディアーナ(ネーナ)
9.のがすなチャンスを(オフコース)
10.元気が出る音頭(忌野清志郎&デリンジャー&金子まり)
etc...
まだこの他にガンダムのBGMなんか使っております。
いやーしかしモロに趣味が出ておりますな。
--(ここまで囲み1)----
このあと、撮影日誌・ランダムノートと続くのだが、個人名のオンパレードなのでやめとく(笑)。クランクインは1985年8月3日。オレが監督代行で始まった。基本的に進学校だったので、みんな夏は特別補習で高校に来ていたが、オレはそういう拘束が大っ嫌いだったので、進学志望としてはおそらくただ一人受けずに本当の夏休みを取った。それでみんなの補習が終わる時間を待っての撮影だった。
撮影はあちこちでロケをした。湾岸倉庫の中とか普通使えないっす。マンションでの撮影ではお子さんがまとわりついてうるさかったので、撮影してやり「明日の夕やけニュース(地元のローカルニュース)で流してやる」と言ってあげたりした(笑)。
今回脚本とPR紙が見つかってタイムトリップした気分。手書きガリ版刷りは読みにくいけど手作り感が大きく記憶を呼び覚ましやすかった。
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