google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg FX業者にも淘汰の波が...: ひとくちメモ

« アドエスb | トップページ | いい親の日 »

2007/11/07

FX業者にも淘汰の波が...

こないだのFX札幌の倒産に続いて、こんどはアルファFXって会社がトンヅラしてしまった。もうWebサイトがなくなってたので、FX pressで少し情報をみてみた。

2001年から開業している登録業者であり、3億5000万円の資本金、自己資本規制比率は非公開、口座数は載ってなかったが約500口と報道されていた。ネット売買はなく対面取引のみだったようだ。11/5、金融庁はFX業者120社に対して財務の健全性などを調査する方針を決めた。

相場にはさまざまなリスクがあるが、取引業者がトンヅラしたらどうしようもない。外為法改正から来年で10年になる。個人のFX取引がブームになったのはここ数年だ。ボクが始めたころに比べると、本当にブーム、あるいはバブルといえる状況が続いていた。

確かに儲かる。ちゃんと学んで練習すれば。ボクみたいな小資金でもサラリーマンの月給くらいは1日で稼げたりする。今年上半期などはスキルも何もなくても資金を3倍以上にした素人がたくさんいたことだろう。しかし同時にボーナス分を1日でなくしたりもする世界でもある。普通の人には薦められない。この厳しさを乗り越えるには確かなスキルと資金管理、それ以上にメンタルの強さが必要だからだ。(ただ外貨預金をするくらいならレバレッジ1倍でFXに塩漬けしとくほうが効率はぜんぜんいい。業者さえ破綻しなければだけどね...)

だが業者のトンヅラとなると、そんな自分の側のリスクとはまったく異なり、回避できないリスクだ。登録制になってかつての悪徳業者のようなものは排除されたかのように思えたが、顧客と相対取引をやっている業者は顧客の損が会社の利益だったりするし、信託保全されているといっても、日々の取引に経営を脅かす損が発生しそうな場合は顧客のカネに手をつける業者がいてもおかしくない。

小さな損失、それは部下のミスだったり、いつも往来相場で取り戻せていたり、そういう小さなほころびを埋め合わせようとしてドロ沼にはまっていくというのは、相場で破綻する典型的なパターンといえる。ベアリングス銀行の倒産も当事者ニック・リーソンによればこういうことだった。相場にたとえればナンピンみたいなものだ。

「この急場をしのげば...」という甘い誘惑が顧客のカネに手をつけるきっかけになったりする。そして戻ることの出来ない谷底へ。損切りできないで破産する投資家みたいなものだ。

こういうリスクを回避するのは難しい。業者の経営状態を完全に把握することは出来ない。破綻したレフコにしてもグローバルな大手業者だった。それだけにとりあえず業者選びは慎重にしたいし、余裕資金でやる以外にない。

またスキルという面でいえば、損失が広がっていく過程(パターン)を知っておくことが必要だ。勉強する気持ちがある熱心な初心者でも、だいたいは勝ち方ばかりを知ろうとする。しかし何度も言っているとおり、相場は勝つ勝負ではなく負けない勝負をする必要がある。

チャートのパターンは先が読めないが、損失を出す人ってのは典型的な負け方をする。つまりその負けパターンは過去の事例に学ぶことが出来る。負けパターンに自分が陥ってないかを客観的に見ることが出来れば冷静になれる。それが自然と勝ちトレードにつながっていくのだ。

ボクがほぼ非公開でやっているFXブログ「沈黙のファサード・エンタープライズ」も、未来の自分だけのために負けるパターンを記録しておくことが最大の目的だ。最近はあまり負けてないので記録できてないが(>自慢かよ!)。しかし自分の欠点を知ることは優先事項の上位にあると思う。

おっと、最後は業者のトンヅラとぜんぜん違う話になってしまった。失敬、失敬。ブームは去るもの。去るものは追わず。ただ淡々と市場と対峙するのみだ。ボクの業者が破綻しないことだけを祈る!

| |

« アドエスb | トップページ | いい親の日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: FX業者にも淘汰の波が...:

« アドエスb | トップページ | いい親の日 »