FX初心者はもういないかも
今井師匠のブログにタイムスパンが重要という初心者向けコメント書いたら、プロはいつエントリーでどこがターゲットで損切りはいつかをはっきり言ってくれる人だというご批判をいただいた(No.100)。なるほど、こういう考えの人がまだいるのかとあきれるよりも呆然とした(同じか!笑)。もうひとつのブログのほうに痛烈な批判を書いたのだが、そっちは非公開なので、ここでは痛烈じゃない批判を書いてみたい(笑)。
プロの相場師は予想屋じゃない。ロボットでもない。予想が外れてもトータルで勝つのが相場のプロであり、前記の人が望むようなセンセーは、提灯投機家向け(いわゆる銘柄君向け)の120%予想屋さんで、真逆だ。その先生が病気したりしてコメントしてくれなくなったらポジションを閉じるのだろうか...。
市場プレイヤーのコンセンサスや感覚を提供されたとき、そこからシナリオをどう構築していくのかが重要であり、単純に言われたとおり(あるいはその逆)をやるという浅い考えでは生き残れない。仕掛けも仕切りもセンセーまかせなんて愚の骨頂だ。
さて、それにしてもマット今井師匠のブログも様相がおかしくなってきた。もう初心者は近寄れないコメントばかりのブログになった。だからといってセミプロとか熟練者ばかりというわけでは500%ない。160ものコメントで素性を明かしているのはオレだけ...。どーしようもないヤサグレばかりが集まってしまうブログになった。本気でパスワード設定したブログを考えられたらいいと思う(設定は超カンタン)。
ただ、FXブームもサブプライムローンとともに去った可能性もある。ブームは去るものだ。そもそも素人が近づけない魔界だ(笑)。1998年以来今年前半くらいまで魔界への秘密の門戸が開かれていた。そこでただ迷い込んできた人は死んで行き、運よく生き残った銘柄君たちはブログコメントだけ威勢が良い。本当に勝ち残れる人はすくないのかもしれない。自分では学び続けているだけだから、その生存確率については実感がない。
もう初心者として入ってくる人はほとんどいないかもしれない。たまたまマット今井さんのような人と同時代に相場の世界に入れてよかったと思う。最近初期のころのセミナーを聴きなおしてみた。昔のフロアの様子など今はなかなか聞く機会もない。
ここから先は学んだものだけが生き残れるイバラの道だ。しかし大きなチャンスへのパスポートを手に入れてもいる。この旅を楽しいものに出来るかどうかは自分次第だ。原油20ドル時代に原油市場に入れたジム・ロジャーズのような人がいる。その時代にボクは相場へ入れなかった。何事もチャンスとタイミングだ。タイミングはなかなか来ない。逸してから入ったら破産する。FXブーム終了も悪いことではない。
| 固定リンク | 0
« いい親の日 | トップページ | そしてアニエスb »
コメント
沈黙のファサード・エンタープライズTNGのポップンポール艦長である。相場宇宙という異次元空間を旅している。
知的探求心に魅入られた旅人の前にも、それを放棄したい人々だけが引き込まれる“商材トラックバック”という名の宇宙のチリが立ちふさがる。
先週末のように多くの旅人が大損した後は、心の隙間にフッと入り込んでくる異次元空間のゴミゴミゴミ...。
だが惑わされてはいけない。その心理こそが失敗する旅人の典型的パターンだ。思考停止したあなたを待っているのは成功ではなく商材ビジネスだけだ。それは相場とは無関係のカモ葱ビジネスである。
負けたのはツールのせいじゃない。あなた自身の心が負けたのだ。そのメンタルケアなしに、どんな夢のツール(あるいは邪悪なツール)を手に入れても、あなたの旅はすぐに行き詰る。
そのことを書いた記事に商材トラックバックの山山山。塵塵塵。彼らは思考停止したあなたとシンクロナイズしようと虎視眈々なのだ。
目を覚ますこと。
これがまず最初にすべき対策である。
沖縄で日本軍に集団自決を迫られたが自決しなかった島が2つだけある。ひとつは女の子が泣き叫んだグループ、ひとつは最初の手榴弾が不発だったグループだ。集団ヒステリーから我に返った瞬間、人は正気に戻り生きる本能が目覚める。相場においてはその自覚を自分自身で引き出すしかない。そのメンタルタフネスこそが旅人の最優先ツールである。
この旅に終わりはない。あるのは意志だけだ。せめて退場ではなく、自分の意志で終わらせる一生にしたいではないか。自分の相場人生を他人や商材にゆだねる生き方は相場の旅人ではない。しかしそんな人々ばかりが増えた。ブームは恐ろしい...。だがこの星の缶コーヒーだけはうまい。(オチたかしら!?)
投稿: 艦長 | 2007/11/11 10:06