爆笑こらえて体調崩す(北海道旅行1)
旅行中でございます。やっとPHSの電波がつながるところにいるので(笑)、書き留めた北海道旅行記を少しアップしていきます。
●初日
北海道へ向かうフェリーのなかにいます。旅の初日はかつてない経験をしました。爆笑をこらえて体調を崩してしまったのです。
フェリーのエコノミールームはいわゆる雑魚寝部屋。いろんな人がいます。
いびきかくぞう君がいるのは相部屋の皆さん覚悟していたと思います。それにしたって、ここまで不規則かつ大音量のなかで寝るのは至難のワザだったことでしょう。
ゴワッグ、グォーン!
ゴワッグ、グォーン!
ゴワッ...(無呼吸)
ゴゴーーーーブフッゥ!
でも本当の地獄は、いびきかくぞう君が深夜に目覚めて部屋を出て行ってから始まったのです。
眠れなかった私もいびきかくぞう君のちょっと後に部屋を出て、小一時間ブラブラして部屋へ戻ってきました。
時間は深夜2時過ぎ。平穏が戻った部屋でグッスリ寝るつもりでした。しかし部屋へ入ったとたん、ポルターガイスト現象が発生してました!クラック音が鳴り響いているのです。
ククッ!クククッ!
クックックッギューーン!
クックックッギューーン!
それは歯軋りでした。現代音楽を思わせるような連続音にしていびきに勝るとも劣らない大音量。ボクは彼をつくつくぼうし君と命名しました。
こんなにリズミカルな歯軋りをはじめて聴きました。
これが完全にツボに入ってしまったのです。
この部屋の状況は超絶でした。のっけから
ゴワッグ、グォーン!
ゴワッグ、グォーン!
それが収まると、
クックックッギューーン!
クックックッギューーン!
この一大交響曲が5時間くらい続いているのです。
そして3時過ぎでしょうか、いびきかくぞう君が戻ってきたのです。そしてそのクラック音をものともせず、コラボレーションをはじめてしまったのです。
ボクはおとなし過ぎる聴衆と演奏者2名との狭間で、この状況がおかしくておかしくてたまりません。完全に覚醒してしまいました。
しかし深夜3時に、大音量のいびきと歯軋りのなか、ここでボクが大爆笑をはじめたらかなり怖いです。ボクは必死で笑いを押し殺しました。
笑いをこらえていることが更におかしくて、その笑いの連鎖によってボクは痙攣を起こしました。そして悪寒を覚え始めたのです。
こんな経験は初めてでした。笑いをこらえて痙攣を起こし、その痙攣を脳が悪寒と判断したんです。手足の先の神経が過敏になり、寒くて寒くてたまらなくなりました。
人間って笑いをこらえると本当に病気になるんですね。山で遭難しかけたらこんな状態になるんじゃないでしょうか。いびきかくぞう君が暑くて涼みに出て行ってしまう部屋でボクは毛布をかぶり、ガタガタ震えながら身を縮めていました。
でもこうなったら笑うどころじゃありません。病気になったら旅行どころではなくなるので正気に戻り、やっと眠ることが出来ました。脳が笑いを止める最終手段に出たのだなと思いました。
おかげで朝は寝汗でびっしょりです。完全に風邪の症状でした。でもおかげで笑い死ぬこともなく、朝を迎えることができました。
いまも昨夜のことを思い出すと手足の先の神経が過敏になります。ポルターガイストは怖いです。
もうすぐ苫小牧港です。
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