google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 秘録を広く伝えたい(笑): ひとくちメモ

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2007/06/17

秘録を広く伝えたい(笑)

相場必読本のなかでも、チャールズ・ルボー&デビッド・ルーカス著の「マーケットのテクニカル秘録」ほど必要な人のもとへ届いていない書籍はないんじゃないかとずっと思っていた。でもあえて小出しにしか紹介してこなかったのは人に知られるのが嫌だったから(笑)。そういう時期が過ぎてずいぶん経つので、せっかくだから自分なりの書評を書いておきたいと思った。

他のサイトなどで見ると、この書籍は「秘録」というタイトルが(控えめに言って)イマイチとされていた。確かに怪しげなタイトルだ。しかしオレが思うに、この書籍はそんな怪しさが他にもたくさんある。それがあたかも「知られたくない」という意識が翻訳者側にあるのではないかとすら思いたくなる。まだペーペーのオレがこの書籍を自分だけの秘録として留めたかったのと似た感覚だ。

オレは昔からとにかく乱読でなんでも読み、ちょっとしたキーワードに自分の仮説を投影して自分だけの体系を作るのが得意な性分だ。この書籍も師匠の相場戦隊ゴレンジャーのうち、ラリー(青レンジャー)とエルダー博士(黄レンジャー)の二人に共通するキーワード=ダイバージェンスの記憶と結びついたから重要性に気づけた。

この書籍の価値は、ダイバージェンスというものを徹底的に活用するノウハウに尽きると思う。ダイバージェンス(逆行現象)というのは、1890年代(!)のダウ理論の昔から、テクニカルの世界ではメジャーな言葉だった。

この古さからかバックテストのしずらさ(ここ結構キモ!)からか、テクニカル分析の世界ではそれほど重要視もされなければ、使い方をしっかり押さえている人も少ないようなのだ。信じられないけど。いや、もしかすると説明しにくいだけで、ほんとはみんな使ってるのかもしれない。

以前日本人講師でダイバージェンスのセミナーやってた人がいたので珍しいから見に行ったら、その講師がまったく何も理解していないことだけがわかった(笑)。使えるダイバージェンス(2パターン)と無意味なダイバージェンス(現象としてあるだけのパターン)の区別がつかない人でもセミナー講師が出来てしまうお寒い状況なわけだ。そりゃ占星術に頼りたくもなるだろう...(あ、いっちゃった!)。

この本のサブタイトルは「独自システム構築のために」とウソが書いてあり、オビには「コンピュータートレーディングの決定版!」とまたまたウソが書いてある(笑)。

パッと見では、さまざまなテクニカル指標の紹介本に見える。しかしそんなテクニカル指標の使い方なんてどーでもいいし、使い古されたテクニカル指標を独自システム構築に使おうと「秘録」を買うヤツには読みこなせない内容だ。読めば読むほどダイバージェンシーの発見と売買システム構築との哀しいまでの乖離がわかってくる。

つまりシステム構築を目的にして読み始めると必ず行き詰るか間違えるように出来てるんだ。そこでシステムの限界を知るってベクトルを見出せたら、ようやくこの書籍の意味やら価値がわかってくる。この本は裁量トレードのための本だということがわかるはずなのだ。

本来なら裁量トレードの人が読むべき内容なのに、あたかもコンピュータートレーディングのための本のような装丁になっており、しかもシステム構築のために読み始めると限界だけが浮き彫りにされてくる。読むべき裁量派はタイトルで敬遠し、読んだシステム派は「使えねぇー」と思うだろ。アンマッチングの極みじゃないか。だから「秘録」なのかもしれないが(笑)。

そういうことにまず気付いてから、あらためて読み直す。するといままで気付かなかった目からウロコな内容が次々と頭の中になだれ込んでくる。実際そういう感覚をオレは味わった。ラリーやエルダー博士のおかげもあったけれど。

この本そのものが読むべき人と読むべき内容とのダイバージェンシーを示現しているわけだ。ついでに書籍画像を左上に持ってきているのも理由がある。この位置に置くと、ここから書籍リンクを辿る人は“少なく”なるのだ。そしてこの長文だろ。逆に読む気失せるはずだ。そこが狙い目。だって「秘録」だもんね(笑)。紹介しといて隠したい。そんなダイバージェンスな気分にうってつけの本だね。

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