ヘイリーも健闘
なんだかアメリカン・アイドルの感想ブログと化してるけれども(^_^;)。昨晩は某パーティにお呼ばれしてS嬢と白金台へ。帰宅が0時をまわってしまったため録画して今朝見終わった。
既に9人に絞られて、それぞれの個性もハッキリしてきた。ここまで来ると、あとは毎回毎回どこまで印象を残せるかの勝負になってくると思う。落選させたい者でなく勝たせたい者を選ぶわけで、印象に残らなけりゃ意味がない。ここまできたら歌だけじゃないプラスアルファが備わって初めてアメリカン・アイドルになれるというわけだ。
日本のオーディションはこれが逆の場合も多い。歌以外の印象や事務所の大きさなどがまずあって、最終的に「聴ければOK」のような歌唱力のプロが定期採用のごとく生まれてくる。文化の違いとも、たかが芸能ともいえるが、そういう文化を採用し続けて深みを衰退させてしまった。
首相が唱える「美しい国」が「美化される国」でしかない“軽さ”ともなんとなく通じる感覚だ。そういう国で格差が生まれれば逆転不可能な国家になる。成功の前提が実力ではなく家柄や財力や権力との近さになっていく構図。それを大衆が支持してるんだから自業自得でもあるわけだが。そう教育され続けている民の潜在的不幸とも、国民性ともいえる。
もちろんアメリカン・アイドルもFOXがやっている以上政治と無関係ではない。いまや大統領選以上の投票数を誇る視聴者参加番組であり、それが共和党支持メディアであれば当然政治的な意図もあるはず。ただその前提が歌唱力という眼に見える(耳に響く)情報であることを徹底しているところが、いかにもアメリカンだ。
と、まったく固い話をしておいて本題へ。今回の9人のなかでヘイリーの位置について考えてみた。実力者(ラキーシャ、メリンダ、ブレイク)や成長株(ジョーダン、クリス)や異星人(サンジャヤ)の間でもがいている。
美人コンテストじゃないと揶揄されるヘイリーだが、今回のステージは3審査員と異なり個人的には良かった。アメリカンスタンダードを歌わせればそのビジュアルもプラス効果だ。もちろん1票を自分へ入れさせるという勝負ではなかなか難しいのだが、固定ファンでなければ今回はヘイリーに入れてみたくなった。
こう考えて、全9人を思い出そうとしたときに、ジーナまでは思い出せたがもう一人に苦戦した。ハゲの男だった。彼もうまいのだが印象に残らない。カリスマ性の乏しさはいかんともしがたい。というわけで、いまの個人的なランキングは、
ラキーシャ、メリンダ、ブレイク
ジョーダン
ヘイリー、クリス
ジーナ、サンジャヤ
ハゲ男(名前がどうしても思い出せない)
という感じだ。日本時間今夜22時、このなかから1名脱落する。英語サイトでは既に確認できるそうだが、あえてしない。まぁ未見映画のネタばれをまったく気にしないオレなので、見てもいいのだけど。
ここまで来ると勝ち負けはあまり関係がない。落選してもプロの道が開ける可能性は充分ある。ジェニファー・ハドソンは7位脱落だったわけで。本当の勝負は番組終了後の人生なのだ。そこが良くも悪くもオーディション社会アメリカである。
なんでこんなに語っているのだオレは(笑)。やっぱこの番組が連続ドラマだからなのかな???
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コメント
そうだそうだ、ハゲ男はフィルだった。フィルはワースト3だったが今回もセーフ。落ちたのはジーナだった。ヘイリーもワースト3の一角。なかなか厳しいな。
ジーナはロッカーとしてここまで大健闘だったと思う。ハードロックオーディションでない番組だからこそ、その価値は高い。
彼女を見ているとプリテンダーズのクリッシー・ハインドを思い出す。ジーナにはかっこいいボーカリストに育って欲しい。
投稿: ポップンポール | 2007/04/30 05:42