ええっ!城山三郎、逝く
一瞬時間がとまった...。報道ステーションを見ながら。ええっと声に出して叫んでしまった。
城山三郎さんは私にとって、大変大きな存在だった。
企業小説、経済小説を文学と認めさせた功績は計り知れない。
作品も数多く読んだが、もっとも影響されたのは、「わしの眼は十年先が見える」だろうか。この小説で大原孫三郎を知り、倉敷を何度か訪ねた。
ボクはちょうど10年前の1997年に感想文を書いている。
そのころのボクには10年後のいまがまったく見えてなかったな。
ましてや城山三郎先生が亡くなろうとは...。
しかし城山三郎先生によって確立された小説ジャンルには後進が育っている。
高杉良、幸田真音をはじめとして、いまや一大勢力かもしれない。
評論家の佐高信も城山門下生といえる。佐高の「逆命利君」は城山イズムを感じさせる名著だ。ぜひ週刊金曜日で作家城山三郎の特集を組んで欲しい。久野収、城山三郎、佐高信の“KSSの系譜”をしっかり後世に残していこう。まだ読んでいなかった佐高の「城山三郎の昭和」を読んで偉大な小説家城山三郎を追悼したいと思った。
そして個人情報保護法という稀代の悪法と戦っていかなければならない。
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