今回はあべを許す
自殺しようとした女を助けようとして電車にはねられ殉職した警官のもとへ駆けつけたあべ首相。そこで殉職した警官の名前を間違え、そこを何度もテレビで流されるという、ここ一番での運のなさをまた露呈してしまった。
名前を間違えられるのはあべ首相自身も慣れている。オレも間違えたことがあったから、あべ首相を選挙時と同じくひらがな表記に統一したわけだ。
側近のアイデア・パフォーマンスとはいえ、激務のなか訪れた見知らぬ警官の名前を間違えることはあると思う。もともとアドリブの訓練はしていないのだ。「みやもとー!」と叫ぶ声が悲痛なニュース映像も激務のなかで見てもいなかったことだろう。だから今回の失態は個人的には許したい。
しかし、何度かここで書いている紅白歌合戦のミソラ事件のように、ここ一番で名前を間違えて職を失った事例もある。
今回の言い間違いを攻めるのは酷だが、政治家の言葉への責任と影響の大きさとが問われている昨今、世情に疎く、パフォーマンスでも失態を繰り返す首相の頼りなさはどうしようもなく伝わってしまうわけだ。ヒトとして許せても政治家としては???なのだ。
ハインリッヒの法則というのがある。大事故はその背景にいくつもの小さな事故が潜んでいる。日本の政治はなんとかここまでやってきたけれども、その背後に小さな事故がたくさん蓄積されてきているわけだし、そろそろ大事故につながってもおかしくないと思う今日この頃だ。
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