麺3310を食え!燦燦斗@東十条
城山三郎の痛快小説に「臨3311に乗れ!」というのがあるが、いまのオレが小説にしたいくらい気に入っているラーメン、それが3310、燦燦斗(さんさんと)だ!
先日ラーメン師匠S氏が大絶賛するのでついて行って食べた。そのときはつけ麺あつもり中盛りを食べたのだが、確かにうまかった。S氏絶賛の自家製麺はコシの強い中太麺で、食べごたえがある。だがそれ以上に驚いたのはチャーシューだった。
「ラーメンといえばチャーシューメン大盛り」というのは20代までの発想で(笑)、だんだん量より質、油より旨味となっていく。そしてチャーシューの枚数などよりもっと大切なものがあることを学んで大人になっていくのだ。
だが燦燦斗は、もう一度このチャーシューを食いに行きたいと思わせるチャーシューだった。そして本日我慢できずに食べに行った。今度はつけ麺ではなくらーめん中盛りにチャーシュートッピングにした。
このチャーシューはミディアム・レアと言ってもいい。そのままでも絶品だが、しばらくするとその赤味チャーシューがらーめんスープの熱でほんのりゆで加減に変化していく。ラーメンスープのなかで変化していくチャーシューに、オレはなんだか四季の移ろいを見たような気がして、感動すら覚えたのだ。
横に自らラオタ(ラーメンオタク)を名乗る四人組が離婚話で盛り上がっていた。どうやらオフ会のようだ。メンバーの男性と女性ひとりづつが離婚経験者。それと夫婦仲が良いらしい男と、他のメンバーと少しかみあってない理屈っぽい男の四人組だ。
離婚男は平成14年に離婚し、偶然離婚女は平成14年に結婚したそうだ。男は1年9ヶ月付き合って結婚したが結婚後9ヶ月で離婚。だが離婚するそのときまで大好きだった。引きずるのは大概男だそうだ。女は3年5ヶ月結婚生活が続いたが最初の5ヶ月だけがまともで、あとは嫌いじゃなかったけどなんだかいつも話題がズレてて違和感を感じたまま、でも離婚はしちゃいけないんだと思って暮らした3年間だった。
いま男には連れ合いの女はいるがそれは彼女ではない。離婚してからは女を好きになったことはないという。女は男の顔も大事だが、かっこよさ以上に話題が合う男でなければ再婚はできないそうだ。女からはラーメン離婚なんて言葉も飛び出して来た。結論は「やっぱラオタどうしがいいよね。」
この四人組のプライバシーにめっちゃ詳しくなった頃食べ終わった(笑)。なんだか東十条にピッタリのシチュエーションだった。一生使い道のない情報をありがとう!
燦燦斗のBGMは常にジュリーだ。それも黄金期のジュリーの歌がエンドレスで流れている。とってもいいな。東十条という街の昭和を色濃く残した路地裏でジュリーの名曲を聴きながら絶品らーめんを食う。今年は暖冬で望めないが、店を出て粉雪でも降っていれば完璧。燦燦斗はそんな大人のらーめんだなと思った夜だった。
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コメント
リンクいただいて、ありがとうございますm(__)m
わたしもリンクさせていただきました♪
ここ「3310」は、昭和の佇まいで…
味があって好きです。
レトロなお店ですけど、掃除も行き届いていて、トイレもキレイなので安心(^^;)
エンドレスでかかっている沢田研二さんの曲もノスタルジック♪
チャーシュー…
そんな美味しかったでしたっけ(?_?)
わたしが先週行ったときは、『チャーシュー切れ』でしたので、確認できませんでした(>_<)
よし、次は「らーめん」にチャーシュートッピングだ!
投稿: 彩☆彡 | 2007/03/19 09:09
彩☆彡さん、こんにちは。燦燦斗いいですよねぇ。最近は忙しくてなかなか行けてないのですが、またローストポークチックなチャーシューを食べに行きたいです。
私も燦燦斗ではつけ麺よりラーメン派です!そしてもちろんジュリー派です!!!
投稿: ポップンポール | 2007/03/21 01:36