中本で辛くないのを食べる勇気
今日は「伝説のディーラー」ことチャーリー中山さんのお話を聞きに新宿へ行っていた。久しぶりの新宿。映画「幸福のスイッチ」初日以来だ。相場感覚派のボクとしては、伝説のディーラーも同じ人間なんだと思えてよかった(^0^)V
反面、本当に24時間相場をウォッチしているんだと知って驚愕した。寝るのは相場が動かなくなった時を見つけては1,2時間寝るだけ。そんな生活を30年間続けられてるとか。時任三郎が「24時間戦えますか」というリゲインのCMをやってた時代よりも相当前から、チャーリーは24時間戦い続けて勝ち続けているわけだ。同じ人間だと思えたが、やっぱ常人ではないな。オレも相当マニアックだが、上には上がいるものだ。まさに相場は人の上に人を作るな。福沢諭吉(円)に興味なさそうだったのもうなづける(笑)。
ここは相場とまったく関係ないコラムだけど、例によって大学ノート8ページに書き留めてきたメモから、興味深い2つのキーワードを記しておきたい。「100%をパーフェクト(な実力)だとして、私が35.5%(の実力)で、あなたが35.0%(の実力)だとします。すると35.5%の私が全部いただきますというのが相場です。」と「トレーダーというのは、崖っぷち(本当の崖を想定)で杖を指している按摩です。優秀なトレーダーとは、杖の先に(全精力を傾けて)集中している按摩です。」っての。なんてわかりやすい話でしょうか。感服!さしずめチャーリー中山さんは座頭市でしょうか...。
さて、ここからが本題。新宿といえば西新宿。ラーメン激戦区だ!久しぶりに蒙古タンメン中本が食べたくなった。いや、正確には蒙古タンメン中本の味噌タンメンが食べたくなった。この違いは大きい...。
以前、大雅で大雅ラーメンを食べる勇気について書いた。大雅といえば味噌だが、そこであえて塩味の大雅ラーメンを食べて大正解だったと。それがあったからというわけではないが、今日も勇気ある行動をとった。それが独りで入った中本で味噌タンメンを喰らう勇気だ。
中本とは、蒙古タンメンや北極ラーメンといった激辛を楽しむ店だ。あの唐辛子で真っ赤に染まったスープこそが中本のアイデンティティだといえよう。しかしボクにはどうにも辛すぎる。はじめて板橋本店で食べたときは、辛いのを食べた。それを挑戦だと思っていた。そして辛くも惨敗(ダジャレかよ!)。
だが、そうではないのだ。中本とは辛いのを食べることが普通の店なのだ。そこへ男独り赴くということは、それは辛さを楽しむことなのだ。そんなところへ独りで飛び込んで辛くない味噌タンメンを注文する勇気が君にわかるか?わかるかっ!?
案の定、オレの左右はやれ蒙古タンメンだの、やれ北極ラーメンだの、バカのひとつ覚えのごとく辛いのばっか食ってる。いや、それが普通で彼らが正しいのだが。そんな彼らに挟まれて味噌タンメンを食べていると、まわりから「ふん、なんだよ。中本で味噌タンメン食ってんのかよ。このチキン野郎が」と思われているような気分になるのだ(オレだけか?)。
だが、オレは中本のラーメン(タンメン)はそのままで充分に美味いと思う。あの麺の触感はただものではない。またグッタグタの野菜(野菜はトッピングして増量するのだ!)も大好きだ。中本の味噌タンメンはそれだけで完成形だと思う。それをあんな辛いスープに邪魔されたくないのだ。もともとスープがあっつ熱なので、それだけで充分なのだ。
かつて地獄ラーメンという別の激辛ラーメン店で食べたとき、辛さよりもマズさが地獄のようなラーメンだった。そんな店があるなかで、中本はしっかりしたラーメンを激辛にして食わせる貴重な店ではある。辛いの好きな人も多いのだし。だが、中本で辛くない味噌タンメンも食べてみて欲しい。辛さに邪魔されてわからなかった、本当の美味しさが発見できる。それを一度食ってから、また激辛に戻ってみよう。その経験は必ずや君の脳内にフィードバックされ、ラーメンレベルも上がることウケアイだ!だから味噌タンメンを食ってる男がひとりいてもさげすまないでくれ!(誰もそんな目じゃ見てないと思うけどさ)
| 固定リンク | 0
コメント