熱燗
正月らしさのかけらもない。
せめて正月のカケラだけでもと思い、日本酒の熱燗を作ってみた。
熱燗を口にするのはおそらく10年ぶりか、それ以上だ。
どうして正月のカケラが熱燗なのか。
考える間もなく、熱燗は出来上がった。
騒がしい正月番組に飽きて、ドラマ「優しい時間」DVDを見始める。
熱いコーヒーでもいいとこだが、眠れなくなるので日本酒の熱燗に。
そんなところだ。
暖冬といわれた昨年末だったが、この正月は寒い。
雪こそ降らないが、この寒さは冬らしくていい。
寒いから熱燗、そんなところだ。
久しぶりにシチューを作った。これで3日は安泰だ。
シチューは暖かさの象徴かもしれないと思う。
熱燗とシチューと優しい時間。
暖かさの象徴に囲まれながら、それでも冬は寒い。
それでいいのだ、と思う。
正月のカケラが空いた。もう一杯いこう。
そうしてからだが暖まったら、寝るとしよう。
暖かい布団にもぐり込んで、あったかい夢を見よう。
そのうちこの正月も思い出になるだろう。
熱燗を飲みながら思い出す日が来るだろう。
静かに更ける一夜の暖かな思い出。
そんな些細な正月のカケラ。
なんでもない一日の記憶に乾杯。
| 固定リンク | 0
コメント
何だか年々正月気分が味わえなくなってませんか?
休みも明日で終わり。
う〜む...。
投稿: Sleepy | 2007/01/02 23:55
為替市場は昨日から開いているのでボクの正月は一昨日終了してて、せめて気分だけでもって感じですね。でも怠惰な生活が数日続いたので、もとに戻すのが大変です...。
投稿: ポップンポール | 2007/01/03 08:11