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2006.03.19

山陽新幹線で手抜き工事

週刊金曜日に「JRのレールが危ない」というシリーズがあり、3/17号は山陽新幹線の話だった。見出しの下に新大阪と博多とを結ぶ山陽新幹線の略図があって、その間の徳山だけに駅名が書かれていたので興味を持って読んだ。徳山には実家があるから。

JR西日本は安全無視の最先端企業としてJALとトップ争いをしているわけだが、この話もひどい。JR西日本100%出資の鉄道工事会社レールテックから、下請けのレール点検業者に手抜き工事の指示が出ていたというのだ。そして現場で元請けに逆らえるはずもなく実際に手抜き工事の空打ちをやったというのだ。その区間が徳山駅西側の新幹線高架上の線路だったわけだ。

告発したのは、この手抜き工事を指示された下請け業者の旭工業。手抜き指示を受けた社員から報告を受けた旭工業の社長はレールテック岩国営業所に出向いて抗議したが、その後JR関係の仕事を減らされていく。そこでJR西日本に通告したところ、JR西日本はこの事実を発表しレールテック社長は辞任に追い込まれる。だが同じ日にレールテックは旭工業に対して下請け契約破棄という報復を行ったのだ。

この構図は時代劇のようだ。虐げられてきた農民が地方役人の悪事をお上に上告するため血判状を作る。それは身分制度上許されない行為であり、農民は自らの命を投げ出す覚悟で上告し、悪徳役人とともに死んでいく。これと同じ構図が現代日本にも根強く残っているわけだが、レールテックの場合は岩国営業所長は広島支店長に出世しているという。

結局JR西日本社内のパワーバランスで子会社社長の首を切っただけという感じがする。「いいネタ仕入れたぜ。これであそこの社長を揺さぶろう」とか「ちょうどいいや。これであいつを更迭しとけ」みたいな。こんなことは日本企業のあちこちにある話だ。保身と社内権力の拡大にしか興味が無い経営陣。安全の「あ」の字もアタマにあるわけがない。

この空打ちという手抜き工事は手抜きの常道らしい。やり方は今回の場合5000本のボルトの締め直しをして記録しなければならないところを、10本のボルトを緩めては締め直す作業を何回も繰り返す。これで区間を移動する手間が省け従来の1/3の時間で作業終了できたというのだ。テレビの視聴率調査ならそれでもいいだろうが、新幹線だよ。脱線の可能性を残しての時短にはなんの意味も無い。特にゆるんだボルトと締められたボルトとの格差が広がれば事故の可能性も増えるかもしれないだろ。

それがJR西日本だから余計に怖いわけだ。新幹線といえば事故がないことで有名な時期があった。博多まで開通したときにはわざわざ乗りに行った。しかしもはやそんな神話は存在しない。ロシアンルーレットならぬJR西日本ルーレットで当たらない(事故にあわない)よう祈るしかない。できるだけ乗らないようにしたい。

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