戌年だからこの映画
まえにホワイトデーだからという理由で「キャンディ」を紹介しましたが、今回はイヌ年だからという理由だけで、この映画をご紹介します。「アンダルシアの犬」です。イヌ年ってこじつけがないと紹介する機会なさそうだから。
「フランダースの犬」にタイトルは似てますが内容はまったく異なり、一言で表現するならキッツイ映画です。フランダースの犬で泣く涙は「南極物語」で流す涙とちょっと似てるかもしれませんが、「アンダルシアの犬」で流す涙はなんだろうな。犬つながりではなかなかないなぁ。首輪からの連想で「リング」とか。
ボク(ポップンポール)は、昔々あるところにジャ爺とボサノ婆と住んでいたシュルレアリストなんです。で、この映画を撮ったルイス・ブニュエルはさしずめこの筋の心の師匠のひとりです。いっしょに撮ったサルバドール・ダリは有名ですよね。
別に犬が主人公の映画じゃないです(笑)。というか、観終わってもなんだったのかよくわかりません。でもそういうもんだと思って見ると、なるほどそういう映画なのです。言語化不可能、映像そのもの、語るに落ちる映画(?)、そんな感じで、とにかく観てもらうしかないけれども、ぜひ観ときなさいともいえない映画です。心臓悪い人は見ないほうがいいかもしれないし。
こういう映画を観て、間違った方向に進んでしまう映画青年とかいたりすると思うけど、まっとうな道を歩みなさいと言いたくなります(笑)。シュルレアリスム映画とかアート映画とか、やめといたほうがいい。これはファッションじゃなく戦いなので。「犬神家の一族」の法が観といて実りがあるかも。
あっ!映画じゃないけどアンダルシアの犬が似ている作品があった。それはコイズミ劇場。主人公がポチだからイヌ年にもピッタリ!支離滅裂加減もまさ超現実だ。だがコイズミ自身はシュルレアリストではない。あれは戦いじゃなく三文芝居だから。ただコイズミというフィルターを通すことでこの日本が超現実になってしまうのであった。
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