テレビは見てきたようなウソをつけ!
CXの「めざましテレビ」の1コーナー「めざまし調査隊」でヤラセが3本見つかったとか。先日の朝日新聞の虚偽メモ問題とあわせて、マスコミの捏造がちょっとした話題になっている。
朝日新聞の捏造記事は悪質だと思うが、フジテレビのヤツにはちょっと同情する。だいたい朝のゆるいワイドショーの1コーナーで、失恋女のひとり花見姿とか、どーでもいいわけだ。これは報道じゃない。朝のお茶の間にある時間や空間を埋める余白に過ぎない。
だがそんなどーでもいい絵を撮って来て編集し放送しなければならない。穴を開けるわけにはいかないが、面白いネタがそうそう転がっているワケもない。つまりプレッシャーの大きさとその内容の不毛さの板ばさみのなかで、ディレクター連中は生活しているのだ。
事実だけどつまらない話題でつまらない朝の時間を過ごすよりは、毒にも薬にもならんが、ちょっと笑えたり職場や学校のあいさつ代わりに出来れば、それでいいわけだろ。本当だろうがウソだろうが、そんなものは関係ないと思う。
ウソをウソだといわれて見せられたら興ざめすることウケアイだ。手品のタネを見せられてから手品を見ても普通はつまらない。ウソだとわからないウソで、それで楽しい時間が過ごせて誰にも迷惑がかかってなきゃいいじゃん。
よーく考えてみろ。「めざまし調査隊」だぞ。どーでもいいだろ。これが「年金調査隊」とか「一億円献金調査隊」だったら、そりゃ大スキャンダルになるだろう。そこの線引きはしっかりしたほうがいいと思う。まぁ、これで大騒ぎすること自体、結局マスコミが報道も娯楽もごちゃまぜになっているということなんだろうけど。
オレはテレビにはもっともっともっと見てきたようなウソを見せて欲しいと思う。そういうウソには意味がある。作り手のモチベーションだって上がる。どうせ不毛ならとことん不毛を追求していくべきだ。いっそ年末特番でどれがウソだったかバラす「めざまし調査隊−暴露編−」をやるってお約束にしといてVTR作らせたら面白い企画が出てくると思うけどな。
そういう不毛な時間・空間を埋めながら、一方で真実を追究する報道があってこそ、メディアのすごさが発揮できると思う。たいがい、どーでもいい糾弾記事なんかが出てくるときには、どーでもよくない報道が隠されていたりする。そっちの方が問題だろう。今回がそうだというわけじゃないけどね...。
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