google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 今夏の読書: ひとくちメモ

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2005/08/04

今夏の読書

♪夏は心の鍵を甘くするわぁ、ご用心。というわけで、今回のカヴァガール、桜田淳子ちゃんのナンバーから「夏にご用心」で始まりました今夜のポップンポール・トークショー「ひとくちメモ」!淳子ちゃん、新興宗教に走ったのも夏だったんでしょうかねぇ...。

さっ、ブラックジョークはそのくらいにして、今日もマジメにご本の紹介でもしてみましょうかね。毎年夏に国内旅行をしておりまして、そういうまとまった時間が取れるときには極力読書もしたいわけですございますな。日ごろ読む本とは毛色の違う本で、ジックリ時間をかけて読みたい本を3冊くらい選びます。

敗戦日記今年は福井県のあたりへ出没する予定なので、一冊目は高見順「敗戦日記」を選びました。今年は戦後60周年でもありますし。高見順の膨大な日記から昭和20年の元旦から大晦日までをピックアップしたのがこの文庫本です。今回の文庫化は7月発売で書店に平積みしてあり目に留まりました。

私、学生時代に娘さんでタレント兼作家の高見恭子さんのトークショーを企画したんです。ちょうど最初の結婚後、仕事復帰して最初のお仕事が私の企画「ハッピートークショー」でした。新婚の教授と対談してもらったのですが、どちらもその後すぐに離婚されちまって、私にとってホロ苦い思い出のプロデューサーデビューでした(>_<;)。

そのときに恭子さんの書物はいくつか読ませていただいたんですが、実はお父様の作品は読んだことがありませんでした(^_^;)。

高見順の日記における筆力はすさまじく、また空襲後でも果敢に現地(なじみの浅草など)へ赴き、生々しい情景描写をしているといいます。体験は誰にでも出来ますが、それをどのように感じ、理解し、そしてまた文章によって伝えるのかということになりますと、これは常人にはなかなか出来ません。この意味において高見順の存在意義、敗戦日記の存在価値の計り知れない大きさを思い、戦後60周年の今年読んでおこうと思ったわけです。

永遠の不服従のために次に、同時代を照射する書物もなにか読みたいなと思い、選んだのは辺見庸「永遠の不服従のために」です。ちょうど7月に週刊金曜日で続編的な「いま、『永遠の不服従』とは何か」(全5回)が短期集中連載されていましたので、興味を持ちました。病に倒れ、脳に障害を負った内的体験を、これも文学者として冴え渡る筆致で書かれていて、逆に病以前に週刊誌連載として書かれたこの著作を読みたいと思ったのです。

芥川賞作家・辺見庸もこれを逃すと、なかなか読む機会はないだろうなというのと、反ブッシュ・反コイズミとして一貫した論調をしてきた辺見庸は同時代人として読んで損はないだろうと思って。もう前半は読み始めているんですが、さすが読ませます。この書物は文学作品ではないですが、文学者の言葉遣いに久々に触れたって感じ。柄谷行人がサラリと採り上げられているのも私好みでした。

テクノロジストの条件で、もう一冊はP・F・ドラッカー「テクノロジストの条件」を選びました。ドラッカーはあまりにもオッサン方がありがたがっているイメージがあったので、あまり読んだことはなかったのですが、基本的に技術至上主義者な私、読むならこの技術論しかないだろうなということで。これも同時代論考ですし、ドラッカーってある意味文学なんで。7月29日に出たばかりですし。

この3冊、いずれも「筆致」への興味が無意識に働いているかも。伝えるということへの興味というか。それはブログをはじめた影響かも。

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