コイズミ特攻隊
丸投げしかできないコイズミが休日返上で陣頭指揮を取っている姿をはじめてみた。さすが政局屋だ。政治は出来なくても、刺客作りには余念がない。特攻隊が好きなコイズミらしいやり方だと思う。
日本の戦争責任のひとつの視点として、「特攻隊を組織した」という非道への責任があると思っている。子どもの頃、人間魚雷回天の訓練基地を親戚のお兄ちゃんと二人で訪ねた。たぶんそのときから、特攻兵について美談が仕立てられてしまうたびに、その純粋な少年兵を殺したのは誰だったのかを考えた。
特攻隊を組織した側には論理も大局的知見も戦局判断もなく、すべてが誤りだったと思う。その決定に従わざるを得なかった側の兵士は、あえて強い言葉を使えば「犬死」だったとすら思う。そして彼らを犬死させたのは誰だったのか。敗戦がわかっていながら突撃させたのは誰だったのか。
今回の選挙で特攻していくのは、赤紙を貰った特攻兵たちだ。闘いそのものはやはりコイズミ流の丸投げだ。命令だけして後は野となれ山となれ。その姿勢は一貫している。郵政民営化は既に廃案となったにも関わらず、それだけを争点に選挙をし、内なる敵対者に徹底的な粛清を行う。特攻隊には何の大義もない。滅びの美学に“死なないヤツら”が酔っているだけだ。いまのコイズミの姿と同じだ。
コイズミは選挙区だけに立ち、比例区での出馬は取りやめた。政党ポスターに顔を使えないという事務的な理由であって、退路を断つという意識はない。これでコイズミ落選という夢のパラレルワールドの可能性もゼロではなくなったが、神奈川11区から本当の改革の第一歩が始まるかどうか...。ムリだろうなぁ。
●バカとブスは投票に行け!
下手すると自民党が勝つ。ボクはドラゴン桜風に言えば「バカとブスは共産党に入れろ!」と言っている(笑)。つまり若年層は共産党という選択肢もアリだということだ。
いまのオッサン・オバサンには共産党アレルギーが根強く、どんなことがあっても共産主義だけは受け入れられない。だが日本は最も成功した共産主義国家と揶揄されるくらいに共産主義的だ。そんな共産主義的自民党をぶっ壊して米国流の自由競争(実は利権主義の弱肉強食)国家を目指すのがコイズミだ。もし二大政党で対立軸を立てるなら、欧州型の社会民主主義国家だと思うが、民主党からはそういう意識もハッキリみえて来ない。
このような状況で、直近ではなく10年20年先の自分の生活を破綻させないためには、いま投票を棄権するのは得策ではない。だが入れたい政党はない。そんなときに共産党の票の増減はそれなりのバロメータになる。共産主義が政権を取れそうな位置にいたら、そりゃ受け入れがたいかもしれないが、いまはそんな状況になく、安心して(^_^;)、共産党に一票投じることができるわけだ。
オッサン・オバサン世代は、自由・民主・福祉・平和・個人情報保護などなど、耳障りのいい言葉に騙されているだけのか弱き子羊だ。コイズミの魔法の合言葉にダマされやすい従来型の国民だ。だが若年層はまだ現実主義で生きていくことが出来る。コイズミは改革という美辞麗句だけで古い日本人に魔法をかけるのが得意だが、そんな甘い誘惑について行くと狼に食べられてしまうぞ!気をつけろっ。
共産党はそのベクトルは別にして、それなりに勉強熱心で、カウンターカルチャーとしては非常に“使える”部分がある。イデオロギーなしにチェック機能だけを取れば有能な集団だ。郵政一本やりでどうこう言うなら、チェック機能一本やりで共産党という選択肢も充分現実的な選択だ。投票しないよりはよっぽどマシではないだろうか。
そんな選択肢すらもあるということを頭に入れといて、とりあえずは選挙に行こう。投票は貴重な休日をつぶさなくても期日前投票が出来る。投票日がレジャーと重なったって理由で投票日前に投票できるのだ。昼寝だって立派なレジャーだろ?この制度を使えば空いてる時間に投票出来てお手軽だ。
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