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2005.06.16

若貴ケンカのゆくえ

もう勝貴(まさるたか)といわないとダメなのかな。言いにくいな。兄貴を「花田勝さん」と、さん付けフルネームで呼ぶなんてセンスあるぅー。「まさるがね」や「兄が」だと、なんか仲が良くてケンカしてる風に愛着がにじんでしまうし、「花田さん」では弟の自分もそうだし、「花田勝くん」じゃあまりに弟自身のイメージダウンだし、呼び捨てもおとなげない。ここは花田勝さん、花田勝氏と呼ぶのが妥当な線だと思う。

独白―ストロング・スピリットなどと、無意味な名前論争をしてもまったく意味がないので、本題に入ろう。今朝のスーパーモーニングには、とうとう貴乃花親方が出演してしまった。正直「まだやるの?」って思っていた。「そんなにケンカしたいなら土俵でやれ!」みたいな。相撲の土俵だけじゃ弟有利なので、お互いの土俵で勝負すべきだ。

もちろん片方は相撲。もう片方は...あれ?兄貴は何が土俵なんだっけ?大食い?それは内山くんか。アメフト?それ、企画倒れで誰も覚えてないぞ。バラエティ番組?いやお兄ちゃんを見て笑えたことないしな。芸能界の土俵でも弟が勝ちそうでヤバイ!親方にはテリー伊藤もついてるしなぁ。だからお兄ちゃんは黙るしかなかったのか?

などど、犬も食わない兄弟ゲンカの土俵論争をしてもまったく意味がないので、本題に入ろう。えっと、本題って何だっけ?あ、そうそう、スーパーモーニングの発言だ。二宮清純がここでも早口でまくし立ててたな。スポーツジャーナリストとして認めてはいるのだが、年々早口になっている清純。もっとゆっくり話したほうが聞く耳持たれると思うぞ。昔はもっとわかりやすかった。早口の自己ベスト更新を狙ってんのか?だったらがんばれ!

くそっ!二宮清純早口疑惑は本題じゃない。えっと、相撲話で面目躍如のやくみつるか?やくみつるはデーモン小暮と相撲談義で勝負してみては?ちゃうちゃう!そんな小さな話じゃない。親方発言だ。兄との決定的な確執の原因があり、自分自身は相撲界全体の改革を担う決意があるという話だ。

八百長―相撲協会一刀両断これを聞いてピンと来たのが、この本「八百長―相撲協会一刀両断」だ。若貴以前から続く相撲協会の改革といったらこれだろう。いや、完全に憶測の話なので、確信はもてないが。「プロレスは八百長だ」といわれ続けて悔しい思いをしてきた私に、晴れてこの話題が出来る場を与えてくださった貴乃花親方に感謝ですぅ。

若乃花と貴乃花。両横綱には決定的な違いがあった。そこが許せないと弟は言う。兄は「相撲はエンターテイメント」だと著書でいい、貴乃花は二宮清純に言わせれば「相撲原理主義者」だそうだ(これを聞いて親方も満足げだった)。そこで清純には「八百長」というキーワードをテレビで出して欲しかったが、どうも奥歯になにか挟まったような歯切れの悪さだった。

自分は知ってるけどテレビじゃいえないよみたいなさ。早口で口ごもるなんて、難しいことするな!竹中直人の笑いながら怒る人みたいだぞ。特に大相撲ダイジェストがあるテレ朝じゃ出入り禁止になりそうだし。あれ?あの番組は打ち切られたんだっけ?そうか、貴乃花は大相撲ダイジェストの時間枠復活のためのテレ朝ご出演なのか?世の中いろんな裏があるなぁ。いや、全部憶測なんですけどね。

だが、あの話の流れでは、ボクには大相撲八百長論を貴乃花が改革して、ガチンコ相撲を取り戻そうとしているとしか思えなかった。そして兄と自分の決定的な違いは、兄が八百長に乗ったことがあるということじゃないのか。いや、全部憶測だよ。だってテレビでそこまで聞いてくれないんだもん。

八百長、いわゆる注射(だったよな)。この大一番、負けてやるから一千万円みたいなさ。力士にとって引退後の生活というのは巨大なリスクで、番付上位に留まることは死活問題であり、それがその後の生活に影響する。特に上位力士にとって、7勝8敗で負け越すか8勝7敗で勝ち越すかは、天と地の差となる。そこで注射によって勝負を買い、安定した生活や相撲人気を継続させていくという理にかなった話だ。勝負師としてでなく、生活の知恵だがな。

だが、なかにはガチンコ勝負、八百長なしの勝負をする力士もいて、仲間に嫌われる。それが貴乃花や外国人力士だ。貴乃花が千代の富士を引退に追い込んだのは、八百長論からしても非常にエポックな話だったと思う。私は千代の富士の大ファンだったから悔しかったけど、ガチンコじゃしかたがない。

親方は花田勝さんが横綱だったころに「基本が出来てない」などと言っていたそうだ。それに対して亡くなった父親が「基本が出来てなくて横綱にはなれない」とやんわり反論をしていた。普通なら確かにそうだが、そこに注射があったとしたら?基本が出来てなくても横綱になる方法。それが存在していたとしたら、相撲原理主義者には絶対に受け入れられない話じゃないか。

私はこの兄弟ゲンカが、たんなる遺産相続とか芸能スキャンダル的な話題にそれていくのは気に入らない。どうせやるなら、角界八百長問題として大スキャンダル論争をもう一度やって欲しいと思う。それが大相撲浄化につながり、本当の格闘技を見せる場につながるのではないか。

いや、憶測ですよ全部。千代の富士ファンのボクが言うんだもん。相撲は伝統美の世界で、神前行事のようなものなんだから、真剣勝負でなくてもいい。プロレスだって神様はいないけど、伝わってくるものがあればいい。本当の殺し合いなんて見たくないもん。ウソでも身体をあんだけ鍛えて筋肉つけて動き回ってるだけで、普通の人には出来ない世界だもん。

たとえ八百長があったとして、それが暴かれたとしても、また違った見方・考え方・楽しみ方が出てくると思う。今度はどっちがどんなワザで勝つことになってるんだろうとかさ(笑)。そういう物語を望んでいるんだよ。フィクションでもワクワクできるように人間は出来てんの。小説やマンガと同じよ。それを人生かけて演じてみせるなんてカッコいいじゃん。お笑いにネタを作る作家がいるように、相撲にも取り組みをプロデュースする作家がいてもいいじゃん。なんでもポジティブに利用していかなきゃ。それを外野はスキャンダルとしても楽しむと。それが芸事の生き様じゃないかと思う。だから貴乃花親方、花田勝さん、もっとやれ!出てきてマイクパフォーマンスやれ!

トレイシー・ローズ  15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?どうでもいいが、アマゾンで「八百長―相撲協会一刀両断」のページを見ると、この本を買った人はこんな本も買ってますのコーナーで、トレイシー・ローズの自伝が紹介されていた。どういう関連付けなんだか...。どっちも裸で勝負してますってか?いや、トレイシー・ローズの人生の方がよっぽどガチンコですってことかも。ちょっと読みたくなった。こういう偶然の書物とのめぐりあいって大好きっ!

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