カップ麺野菜マシ
買い置きしていた美味いチャーシューの賞味期限が間近だったので、カップ麺を買ってきた。美味いチャーシューなんだから、ちゃんとしたラーメンを作ったほうがいいのだが、ちゃんとしたラーメンを作るほど難しいことはない。
手作りラーメンの方がカップ麺より美味いなんて幻想だ。そう思えるほどに、最近のカップ麺は進化している。ハッキリ言って、そんじょそこらのラーメン屋よりも美味いのだ。またこれまでラーメン食べ歩きをしてきて、まずいラーメンを知っているだけに、自分で作るなんて問題外なのである。
だが、そんなカップ麺にも弱点がある。ネックは具である。具の美味さをカップ麺の金額で追求するのは、まだまだ先だろう。チャーシューにしろ野菜にしろ、薬品くさいというか、「いかにもカップ麺の具」なのだ。目隠しして食ってもそれとわかるのだ。
そこで、せっかくのチャーシューを食うためのカップ麺なので、野菜マシにしようと思い、もやしを買ってきた。二郎風にしようって魂胆だ。
このもやしをどう調理するか。ここで失敗したら元も子もない。店内で思案していたとき、以前読んだ某カップ麺の作り方(カップに書いてあるヤツ)を思い出した。「さらにおいしく食べるには、お野菜をカップ麺に入っている油で炒めて、食べる直前に入れてください」という主旨だった。
こんなものを覚えていた自分に感動すらしつつ、探したらあった。ラーメンスープだけの単品売り。手作りラーメン用のヤツだ。手作りラーメンさまさま...。これをモヤシ炒めの隠し味に使えば、ダブルスープ系になるではないか。早速購入して作った。このとき、足し水は少なめにするのがコツだ。もやしは炒めるというより、しんなり味を染み込ませるという感覚で。
やはり美味い。写真がないのが残念だ。江戸前寿司は、なにかヒト手間かけるところが粋なわけだが、美味しくなったカップ麺にラーメンスープで炒めたもやしトッピング、そして激美味チャーシュー。まさに江戸前ラーメンの出来上がり。いや、満足満足。
反省点としては、カップ麺の具も入れてしまったこと。もったいないオバケが怖かったからだが(うそ)、ここはカップ麺の具はキッパリ使わずに、自前トッピングにこだわるべきだった。美味いチャーシューによって、カップ麺付属の具のマズさが増幅されてしまった...。
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