瑠璃の島
今クールは「タイガー&ドラゴン」で決まり(何が?)だと思っていたが、日テレちゃんの「瑠璃の島」も見逃せないドラマになってきた。一話完結もいいけれど、こうやって初回から中盤までにドライブがかかってくるドラマが好きだ。全10話となっているが、もっと長くても充分持つドラマだと思う。
ちゅらオタと言われようが、ちゅらさん全面支持の私にとって、舞台が沖縄というだけで他の沖縄ドラマには視聴姿勢が厳しくなる(笑)。沖縄の良さとドラマの出来は別だぜというバイアスをかけて観てしまう。だがこの「瑠璃の島」は、沖縄を抜きにしてもかなり見ごたえのあるドラマになっていると思う。
登場人物がそれぞれに持っている事情が、重層的に絡み合い始めた。前回の小西真奈美の大迫真演技も圧巻だったけれど、今日は構成が非常に良かった。子どもについて、家族について、共同体について、孤独について。それぞれの個人が待つ分かちがたくないまぜになった心のあり様が、説明的にならずにストーリーに溶け込んでいたと思う。
感動のあと、エンドロールで瑠璃の三線演奏を持ってきたところもニクイ!このエピソードを次週まで引っ張らずに、ここでサクッと使えてしまうあたり。三線を弾いてみせるのは、お祭りまでおあずけだと思っていただけに、他に語るべきことがたくさんある、いかに濃い内容のドラマか、その一端がこういうところにも出ていると思う。まぁ、瑠璃が「練習してるの内緒だよ」と吹聴しまくっていたから、バレるのは時間の問題だったとは思うが(笑)。
それにしても出演陣の豪華さは、さすが日テレちゃんだ。そして主演の成海璃子も、久々に大物への期待を抱かせる逸材だ。これだけ豪華な出演陣をそろえて散漫な作品(豪華なんだけどそれだけの作品)にならずに、ちゃんと内容がある。いや詰まっている!顔見世ドラマじゃないところがすばらしい。
最後にやっぱり沖縄の良さに話を戻してしまうが、日テレちゃんの画像は他局に比べて輝度が高くないか?昔から感じているのだが、NHKに匹敵するくらいに明るい画質だ。この画質は沖縄にもあっているような気がする。またひとつドラマ史に残したい作品が出てきたと思った。
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