google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 為替ディーラー: ひとくちメモ

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2005/04/09

為替ディーラー

まえに相場小説を紹介しましたが、今回は為替ディーラーを描いた傑作を紹介してみようと思いました。なんの記念かというと(別にいつも何かを記念しなければならないという強迫観念に駆られてブログ書いてるわけではないけどさ^^;)、アキ投資顧問(堀内昭利)さんのブログ進出記念です!

私の朝の日課のひとつに、アキ投資顧問の本日の注目点というコラムを読むことがあるんです。平日の毎朝7時ごろ為替コメントを書かれているんですが、いわゆる評論家からは絶対に出てこないまっすぐな言葉が好印象で、読まずに一日がはじめられるか!みたいな感じで、まぁ一言で言っちゃえばファンなんです(笑)。その本日の注目点がブログになった!こりゃなんでも記念するのが好きな私、ブログになったなら、トラバするっきゃないでしょ。

伝説のディーラー紹介したい小説は、「改訂版 東京外為市場25時 伝説のディーラー」(大下英治著)です。アキ投資顧問を知っていて、こっちの本を知らないって人は100%いないってくらいに、伝説の小説なわけですけれど、為替をやる個人が増えたからか、最近改訂版として再度復刻されました。

前回は文庫本として復刊されましたが入手困難になっていました。その復刊を実現させたのは某大手為替取引会社なんですが、この壮絶な為替の世界を顧客予備軍に読ませて営業的に正解なのか...という疑問も残るくらいに壮絶な内容です(笑)。まぁ、リスクを知るにはこのくらい壮絶な話の方がいいのかもしれないですね。「これ読んでなお、アナタ、為替やりたいんですね?」みたいな(^_^;)。1998年の新外為法以来、個人のあいだで外為取引の裾野が確実に広がっている現在を見れば、この復刻は正解だと思います。

為替の世界は、まさに天国と地獄が背中合わせです。ほぼ実話ってところが怖いくらいですけど、実話をもとにしていなければこの迫力は出せなかったかも知れません。ノンフィクションやルポルタージュでなく、小説だからこそ書ける真実がある...。それを追い求めるのが著者の大下英治氏や城山三郎氏(山崎種二をモデルにした百戦百勝も相場小説の快作!)、高杉良氏といった作家の皆さんだと思ってます。この小説の面白さ、この切迫感や臨場感は、外為市場に興味がない人には伝わりにくい世界かもしれません。ですが、ちょっとでも興味を持っているならば必読の書であることは間違いないです。

主人公の北原一輝は、実在の伝説のディーラー、チャーリー中山氏をモデルにしています。他の登場人物もほぼ実在の人物であり、ノンフィクションに近い小説になっています。堀内氏は海部一義という名で、主人公の兄貴分として、また厳しいディーラーの姿を描くためになくてはならない存在としてご登場です。ちなみに改訂版で著者の大下さんと対談されている酒匂隆雄氏は斎藤雅人という名前で登場します。酒匂さんって口癖のように「儲からないからやめなさい」「(損は)すぐに切りなさい」って言ってる方ですよね(笑)。みんなで顧客を怖がらせるのが外為業界なんでしょうか(^_^;)。まぁ、悪徳業者の怖がらせ方とは真逆なんで、どうせ怖がるなら正しい方向性で怖がりましょう。どうも悪徳業者の話には簡単に乗っちゃうのに、まっとうな苦言には感情的に反発しちゃう人も多いから、こうして日々「やめとけ!」という人がいるのは健全なんじゃないかと思ってますけれど。

市場の神々で、ここで終わったんじゃトラバした意味がない(笑)。やはりこの小説とセットで読んで欲しいのが、堀内昭利さんの著作「市場の神々―為替ディーラーの光と陰」(ゼネックス刊)です。 “東京外為市場のドン”と呼ばれた型破りな男の半生...。毎朝のコメントとまったく同じパッションが貫かれた一冊です。ディーラーの息吹と経営者としての苦悩。こちらはフィクションではないですから、伝説のディーラーと合わせて読むと大変興味深いと思います。

アキ投資顧問の毎朝のコメントのよいところは、正直さもそうですが、過去のコメントが残っているところだと思います。そこら辺もいい加減な評論家とか客殺し営業の美辞麗句・宣伝文句とはまったく違います。もちろん相場は自分自身のスキルと責任でやるのが大前提ですが、アキ投資顧問のコメントを読んでいると、なんとなくディーラーどうしが毎朝電話して「どうよ?」みたいな会話をしている気分にすこしでも触れられるような気がして、うれしくなるんです(^0^)。

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コメント

アキ投資顧問がブログもHPもやめちゃった。継続は力なり」を実践されてたのに残念。まぁボクはカネを預けていたわけでもなく、堀内さんにプラスになるような何かができるわけでもなく、単なる読者でしかなかったけれど。
 相場師が自分の手口なり考え方を他人に教えていいことは何もない。それでも日本の素人が外為法改正でFX参入出来るようになってから8年、コメントを発し続けたアキ投資顧問は良き教師であり先輩だった。市井の個人デイーラーも実力をつけてきた昨今(実力の格差が拡大した昨今?)、その役割を終えたということかもしれない(堀内さんご自身はWebを辞めただけで仕事はもちろん継続中だ)。
 このWeb撤退をボク自身にとってもひとつの時代の終わりと捉え、これからはボク自身が「市場の神々」のひとりになれるよう更に精進していこうと思った。
 というわけでアキ投資顧問サイトへのサイドバーリンクは削除した。

追記:今井師匠のブログでこのことをコメントしたら、撤退はしてなくて探せば見つかるぜって情報をいただきました。これは堀内氏の挑戦状だったとか(笑)。
 なんのためにって思うけど、結構思いつめたらガーッと環境を変えてしまいそうな人ってイメージもあるので(小説のなかのイメージ)。気力がある方はこの挑戦に乗ってみるのもアキの夜長にいいのかも。ボクは探さなきゃみつからないなら探さないと思います。縁があればそのうち目に付くと思うから。
 でも過去のコメントは当時の為替状況と現在の回想とを加筆して書籍で売ったらいいのにと思う今日この頃です。絶好の教科書になること間違いなし。FX本出版環境はブル相場だし。

投稿: ポップンポール | 2006/09/20 20:32

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