ザッピングほりえもん
今朝のテレビはほりえもん一色だった。日本テレビは「いつみても波乱万丈」で堀江貴文特集、そのウラ番組、情報フィクサーぶりが板についてきた田原総一郎のテレビ朝日「サンデープロジェクト」では堀江と堀とのバトルトーク。思わずザッピングしながら見てしまった。
フジテレビの拘束を気にしなくていいだけに(笑)、他局がいま一番ブッキングしたい人気者だ。ほめてよし、けなしてよしのオールラウンド・プレイヤーほりえもん。各局は、このほりえもんからいかにテレビ的な表情や仕草を引き出すかにやっきになっている。サンプロの方はまた夜に朝日ニュースターで見直せるので、波乱万丈メインで見ていた。
波乱万丈では褒め称えられたほりえもん。しかし表情はそれほど変わらず淡々としていた。受験テク披露のところで一番口数多く語っていた。半年で東大に合格する方法は、英単語帳一冊を丸暗記することだとか。ちょうど役者が台本を丸暗記するように。日本の受験制度は英語が出来るほうが有利で、そういう戦略を持たずただ教えられたとおりに満遍なくお勉強してると差がつくのは当たり前とのこと。確かにそのとおりだ。学校英語だけに泣かされてきたボクも同感(^_^;)。
あとこれからのビジネスチャンスは「癒し系」と「お笑い」だと。お笑いブームの昨今だが、まだまだ絶対的に笑いが不足しているとほりえもんは言う。たしかにそうだ。その両方の要素を持っているさとう珠緒がほりえもんに接近したがるのも無理はない。生き残るには戦略が必要なのだ(笑)。この前「ライブドアの狙い」を書いたが、波乱万丈では、このツーショットVTRが見られて、個人的にラッキーだった。
サンプロの方は、ほりえもんを怒らせたという意味で、テレビ的には制作者側のガッツポーズする姿が目に浮かぶ。だが、コイズミが答弁中に鼻をかんだところだけを取り上げてしまうような低レベルなテレビ報道界に、ほりえもんの言葉がどこまで伝わるのか、そこを楽しむのが正解だと思う。
堀江と堀紘一のトークは、完全にコンサル堀の負けだったと思う。というかほりえもんに負けたというよりは、もう骨抜き状態で支離滅裂。堀も老いたな。こんな言説でどうやってコンサルをしているんだろう。コンサルタント業界って怖いと素直に思った。言葉巧みにマネーを得て来たコンサル業者がIT実業の寵児になにをいまさら「マネーゲーム」だ、コノヤローという感じだった。
あと財部誠一の横槍も内容はまったく無意味だったけれど、「株が上がるか下がるかなんてわからないでしょう!」と、ほりえもんに正論を吐かせ激怒させたところは、テレビ人財部としてまさに株をあげたかも(笑)。経済ジャーナリストとしての株の上下動はわからない。財部誠一は、ご自身がしっかり取材して来たときと、思いつきコメントをするときとの落差が激しいから要注意だ。
良い取材もしている人だから思いつき発言といえど有意義だ、などとと思っちゃいけない。それがテレビの罠だ。ボクは自分がよーーーく知ってる業界について財部が適当なコメントをしているのを見ているのでそれに気づけたのだが、こういう良識派っぽい適当なコメントが、テレビの衣を借りて流布していくことに危惧を感じる。だがそれは止められない。視聴者が賢くなるしかないのだ。
そして情報フィクサー田原総一郎。ほりえもんの言葉の内容を理解して進行していますというポーズを、必死に取っているところがけなげ。最近は扱いやすい政治家ばかり相手に仕事してきたから、ほりえもんはリハビリ相手にちょうどいいかも。でもリハビリ明けに、サンプロも朝生も終わっちゃう可能性が出てきており、フィクサー臭を消せるかどうかも重要だ。長いことやってると、どうしても色がつく。それは仕方がないとして、そのことを自覚し謙虚になることが、長生きの秘訣ではないかと思う。
まぁ、テレビ界の人事も株と同じで、仕手戦の末に解け合うだけかもしれない(こういう発言は無意味だから鵜呑みにしないでネ^_^;)。テレビという魔物に吸い寄せられた人々が、いま未来からやってきたほりえもんの未来の道具に翻弄されている。それに付き合ってやってるほりえもんは、たいしたヤツだと思う。“基本的に”出たがりってことだけかもしれないが。もしかすると、ほりえもんには、こんなテレビの人たちがのび太に見えているのかもしれない...。
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コメント
TBS「アッコにおまかせ」にも出てたな。生放送で。アッコさんに生放送中、CXとの仲介を頼むという終わり方がちょっと本気に見えて面白かった。六本木と赤坂は近くていいな。お台場は遠い。いろんな意味で(笑)。
あとテレ朝のサンプロの後にやってる「サンデースクランブル」の男性司会者は、ほりえもんのやり方に批判的なスタンスで「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と言っていたが、それって褒めてないか?それを言うなら「郷に入れば郷に従え」と言って批判しなければおかしい。そんなことを思いつつ見ていた。
投稿: 続き | 2005/02/20 15:59