彼女たちの時代
この前書いた再放送が昨日からはじまった。何度見ても引き込まれるこの迫力はなんなのだ。多くのドラマファンが固唾を呑んで見ていることだろうな...。
第二話の佐伯啓介(椎名桔平)が、ダメ企業がいまでもやってそうな自己改革セミナーにうちひしがれて、放心状態で反芻する「私は最低の人間です...。」(=セミナーのお題)と、初回の羽村深美(深津絵里)が、自分の存在とは世の中にとって何なのかに悩みつつ屋上で下界に叫ぶ「羽村深美26歳!私はここにいまーーす!」(あの高さなら聞こえちゃうぞ!@渋谷)と、どちらにもシンクロできてしまう。
怖いドラマだ。だがまだ始まったばかりだ。これからもっともっともっと。人間性とか組織とか日常とか、すぐそばにあるいくつもの理不尽なトラップに気づかされるのだ。しかし、それでも生きていくのだ。等身大の自分しかいないのだ。やっぱこのドラマは岡田脚本の最高峰だと思った。
追記)−−−−−
当時は気づかなかったが、端役で出ているなかに大物がいるのも再放送の醍醐味。今回も、もうレッツ・チリチリとは言わせない(笑)坂下千里子(誰がなんと言おうが大物だよ。昔から好きです)がバイトのウェイトレスだったり、こんな不幸ばっかりのドラマでまだぜんぜん不幸を演じていない木村多江が、深美ちゃんの同窓生役だったりした。
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コメント
ポップンポールです。追記みたいなものです。
ドラマで佐伯啓介が「私は最低の人間です」って言わされていた頃、つまりこのドラマが放映されていた1999年ですけれど、ボクは「ミーって最高さ!」という文章を同人誌に書いていたことを思い出しまして(笑)。ドラマの影響じゃなかったと思うんですけど、この偶然の符合が楽しくて、とりあえずリンクしとこうと思いました。
■ミーって最高さ!
http://homepage2.nifty.com/popn/main/Discours/me.htm
投稿: ミーって最高さ! | 2005/02/12 11:52