コイズミとの闘い方
史上最悪の内閣総理大臣との評価も定着したコイズミだが、最悪最低になるほどの人材だけに、なかなか手ごわい。教育問題で吉田松陰を出した過去があったかと思えば、今度は浜口雄幸まで登場させてのパッチワーク演説。どちらも最後は殺されているわけだが...。
とにかく言いたいことだけ言って、あとは口をつぐんで悦に入っているのだから、こちらはテレビに話しかけているようなものだ。こちらというのは野党だけでなく、国民ということだ。だが、たまに双方向テレビになる。それは郵政民営化チャンネルをひねったときとか、コイズミ自身がいいフレーズを思いつけたとき。それはいわば川柳でも詠むようなものだ。耳に入ってきた刺激を歌に詠んでいる。ヘタクソな川柳を詠んでまたまた悦に入るわけである。
こういう人を相手にするには、堅物の民主党岡田代表は弱すぎる。テレビに向かって話しかけても意味がないと賢いアタマで考えて、スイッチを切る。だがこちらが耳をふさぎ話すのをやめたら相手の思うつぼではないかと思う。だが、どのように攻略すればいいのかがさっぱりわからないわけだ。テレビに話しかけて会話を成立させる方法なんてあるのだろうか...。
ボクも少ない脳みそでいろいろ考えた。相手は脳みそがあるのかないのかわからない輩だ。正攻法でかなうわけがない。だが耳への刺激を川柳に詠むような行為は取る。そこしかコミュニケーションへの突破口はない。コイズミにまず振り向いてもらうことが先決だ。
そこで出た結論は、郵政民営化を全面支持してみてはどうだろう。コイズミが思い描く以上に、もっと突出して過激な民営化論をガンガンぶつけていく。コイズミには論理はないので、もしかしたら単純に反対を叫び始めるかもしれない。郵政だけでなく、コイズミの出すフレーズにことごとく賛辞を送り、120%支持してやる。民主党が一丸となってコイズミの茶坊主と化し、より過激にコイズミの発言を拡大してアピールする。「コイズミ最高!」「コイズミに任せればみんなハッピー!」「野党も応援するコイズミ総理!」というキャンペーンを野党一丸となってぶち上げてやるのだ。
昔、右翼が竹下登を「ほめ殺し」にした事件があったが、あれは聞いたらすぐに逆説だとわかった。今回は逆説ではなく、コイズミのやりたいことを過激にデフォルメして宣伝するのだ。それで総理の任期を延長する提案をし、コイズミにあと10年総理を無理やり押し付ける。2年で逃げ切れると思っているコイズミを逃がさない。おいしいところだけ持って行かさない。
そうやって持ち上げておいて、とりあえず国会では全部否決投票する。野党は行動と言動を一致させず、ことごとく逆のことをする。言葉ではコイズミ全面支持、投票では完全無視。それを延々続けてみてはどうだろう。こういう手法はマルクス兄弟のようなちょっとブラックなドタバタコメディの手法だ。詐欺師がカモに取る戦術ともいえる。コイズミは当代一の詐欺師だが、その詐欺師を逆にだますのだ。カモにしてしまうのだ。「スティング」でもいいが、それではコイズミがロバート・ショーということになってしまい、カッコ良すぎる。
もちろん国民の支持は得られない。野党も痛手を負うことは間違いない。だがそれを恐れて何もしないでは、それこそ万年野党で終わる。コイズミと一回心中するつもりで、斬り込んで欲しい。国民は最終的には選挙でどちらかを選ばなければならない。コイズミもろとも地に落ち、いったんリセットしてから出直し選挙をしたほうがいい。これがボクの提案する21世紀の牛歩戦術です。
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