google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 優しいドラマ: ひとくちメモ

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2005/01/20

優しいドラマ

「不機嫌なジーン」「みんな昔は子供だった」と来たので、書いておく気になった本日第二話「優しい時間」。かなりハマリそうなドラマだ。この淡々とした時間を描けるのはさすが倉本聰だと思う。

なんというか、ドラマ学の定石を学んでいる学生になったような気分でもある。音楽がアンドレ・ギャニオンというのもビックリした。2005年の新作ドラマだぞ。そんなベタベタな...という穿った見方をしてしまった自分が悔しい。アンドレ・ギャニオン全盛時代のころ(70〜80年代前半)って、確かに優しい時間があったような気がする。世の中に希望もあったし、やんちゃでもピュアだったし。生きている実感がそこはかとなくあった(それ以前の時代はもっと熱い感じだ)。

特に今回のゲスト出演者の、中村雅俊にますます似てきた中村俊太とまんまジャックスカードCM田畑智子の若夫婦は、そんな雰囲気にピッタリだった。第一回目の、ふぞろいの林檎たちがパラレルワールドで結ばれたかのようなキャスティング(時任三郎と手塚理美)も80年代だった。

このドラマの音楽がアンドレ・ギャニオンなのは、CXお得意のナツメロ路線洋楽版というよりはむしろ、トランスモダンなこの感覚をドラマのトーンにしたかったからじゃないか、ふとそう思った。ま、そんなわかりにくいカタカナ用語を使いまくっていた時代でもあったので、あえて言ってみた(笑)。

黄昏中学生のころ「黄昏」という映画を観た(ついにDVD化!)。これも淡々とした映画だった。ストーリーはまったく覚えていない。子どもには退屈な映画だったのかもしれない。だが大好きな映画だった。ヘンリー・フォンダの表情と、あまりに美しい景色に惹かれて、パンフの写真を見ながら水彩画に描いて(ついでに他の大好きな映画スターとのコラージュに仕上げて)学校に持って行ったほどだから。展示会に飾られた記憶がある。今回の寺尾聰を見ていると、このときのヘンリー・フォンダを思い出す。

もうひとつ。「レモンハート」というコミックがある。無愛想なマスター(だんだんそうでもなくなってるが^0^*)がひとりでやっているBarレモンハート。レモンハートにない酒はない。そしてマスターの薀蓄(本にもなってる)。常連さんも一見さんも、このレモンハートでハートウォーミングになれる。まさに「優しい時間」がそこにある、かけがえのないコミックなんだ。レモンハートはどっちかっていうと、ラジオドラマ向きだと思っていたけれど、テレビでやるなら「優しい時間」のような雰囲気がいいと思った。

こんな風に、「優しい時間」にはボクの好きな要素がふんだんに盛り込まれてる。それも主張しすぎることなく控えめなトーンだから尚のことグッとくるわけだ。アンビエント・ドラマと名づけたい。

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