コイズミと胡錦濤
コイズミは中国新体制の国家元首胡錦濤を避けているようだ。できれば会いたくないと思っている。
今後中国との関係が没落国家日本にとってどれほど重要かなどコイズミのアタマにはない。だって後2年逃げ切れれば御の字だと思っているからだ。要は自分だけがかわいいコイズミなんだ。しかし会うくらい会ってもいいだろう。なぜ会えないのか、会いたくないのかを考えてみた。
会いたくないのは本能かもしれない。それは胡錦濤がコイズミとは対極にある政治エリートだからだ。
まず胡錦濤は二世議員ではない。中国共産党においても国家権力につく二世・三世(いわゆる太子党)は多いらしい。だが科挙を生み出した資本主義国家(どう考えても中国は資本主義だ)としての中国は、一方で実力主義も浸透しているのかもしれない。また胡錦濤はエリートであるが、政局のような政治闘争は好まないらしい。したたかに俯瞰して状況を把握する能力を持っている。胡錦濤についての詳細な記事があったのでリンクしてみる(こちら)。
つまり、政局大好き・二世議員大好きのコイズミには、逆立ちしてもかなわない中国共産党エリートが胡錦濤なのだ。
ブッシュとは二世どうし馬鹿どうしでウマがあったのだろうが、本物の政治家のまえでコイズミは本能から危険を察知し、キャンキャンと逃げる子犬ちゃんでしかない。コイズミの持つ唯一の能力、ポピュリズムの本能が、胡錦濤に近づく危険性を感じ取っているのではないだろうか。
論理性のなさが暴露されてもぬるま湯に浸っていられる日本とは異なり、胡錦濤には底の浅さが確実に見破られることを、コイズミは感じ取っているに違いない。それによって中国と日本との格の違いが決定的になることもあり得る。それは日本にとっても大変厳しい。たかがコイズミごときのために日本が見くびられるのはまずい。だからコイズミを胡錦濤にあわせないほうが得策だと思う。その点ではコイズミとボクとは結果として見解が一致している(笑)。
もし会ってしまったら、お得意のワンフレーズで逃げてくれ。会談なんてもってのほかだ。しゃべる時間は短いほうがいい。ブッシュにグッド・ボーイと言われてるくらいが一番居心地がいいだろう。そうそう、コイズミは血統書つきの二世ちゃん。いい子にしてればいい。波風立てず引退してくれればいい。歴史に名を残そうと思わないでいい。もう充分残ってるから(笑)。史上最低首相が多少帳尻合わせしたって、普通の首相に戻るだけだ。いまさら名君主にはなれまへんわ。
胡錦濤がどれほどの政治力を発揮できるのかはまだ未知数だ。だから時間を稼げ。そのためにはコイズミのトリッキーな行動は使える。変人だから会わないで言い訳になる。その間に次の首相候補は胡錦濤との今後の関係について、深く考えてくれ。コイズミ抜きの日中関係を前提に外交をよろしくお願いします。
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コメント
今朝ワイドショーみてたらコイズミが「北朝鮮も努力している」みたいなこと言ってたな。なめられてるのに上から目線。それ、かっこ悪!
チグハグ外交もここまでくれば立派なものだ。世界を非論理性で席捲しようとでも言うのだろうか?カクラン戦法は国内でしか通用しないと思うが。
中国だけでなく北朝鮮にも底の浅さはお見通しなわけで、一度小ばかにされたら、そこからの挽回はアンタにゃできまへんがな。とにかく一刻も早く引退してほしい。恥の上塗りを続けることも国賊だ。
投稿: 付録:コイズミと北朝鮮 | 2004/11/17 08:38