COCOONで杉真理を見た
9月17日、さいたま新都心に出現した埼玉最大級ショッピングモールCOCOON(コクーン新都心)。18日には、そこの中庭ステージに杉真理(すぎまさみち)がビートルズナンバーを歌いに来ると聞き、出かけた。
杉真理といえば、もっとも有名なのは「ナイアガラ・トライアングルVol.2」だろう。大瀧詠一がもっとも活動的だった時代(笑)、若手有望株をピックアップし、極上のナイアガラサウンドを作り上げたナイアガラ・トライアングルシリーズ。まさに日本の、いや世界を相手にしてもいい、ポップスアルバムの名盤中の名盤だと思う。このVol.2では大瀧、杉、佐野元春の3名の個性が大瀧詠一らしさ全開のハイファイサウンドで包み込まれている。
杉真理の全身からあふれるこのポップス感は貴重だ。COCOONで見た杉真理は、ビートルズナンバーとオリジナルナンバーとを交互に熱唱。ビートルズナンバーのなかではジョージの「Somthing」が一番良かった。企画としてはビートルズを歌うことがメインだったのかもしれないが、全体を通してオリジナル曲の方が断然良かった。この日アンコールで歌われた杉のオリジナル曲「WAVE」なんて、海のないさいたまの地で海風を感じたよ(笑)。
杉真理の芸能活動25周年を記念して制作された初期アルバムのカップリング「STARGAZER/OVERLAP」はお買い得だ。時代の求める空気感と、杉真理の音楽世界とはリンクできると思う。ハワイアン・コンテンポラリーやブラジルのポスト・ボサノバ世代によるMPBなどとコンピにしてもいい爽やかなボーカルとサウンドだと思う。
現在の杉真理はPiccadilly Circusというバンド活動をメインにしている。バンドというか、そうそうたる面々によるポップス・ユニットと言ったほうがいいのかも。ビートルズテイストの強いブリティッシュサウンドで、最新作は「サマー・オブ・ラブ」というアルバム。ハウス食品のハウスシチューミクスのCMで聞き覚えのある楽曲も収録されている。
ちなみに杉真理&須藤薫名義で「POP'N ROLL」とついたアルバムをだされていますが、ボクのハンドルネームPOP'N POLLとは無関係です(笑)。
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