負けてなお詭弁の小泉
サイボーグ小泉純1号は、負けを想定して作られていなかったようだ。政局サイボーグだから、政局に絡めてしか話が出来ない。
今回の敗北の意味を問われてなお「衆参両院あわせて与党が過半数を取っているから責任は問われない」という論理だ。だがそれは、今回の改選が参議院の半数だっただけのことだ。前回の選挙で信任されて勝ち、今回は敗れた。前回の信任が無効だ、信用できないと国民が言っているとは受け取らないのだ。
もともと自分は責任を取らないで他人にまる投げしてきた小泉なので、青木さんや阿部さんに責任もまる投げする(おっかぶせるともいう)んだろう。ただしお土産付きだ。泥を被ったヒトには飴を与えて保身に走る。責任取らされる党幹部にも「人生いろいろ、政治家もいろいろ、総理もいろいろです。」と言いたげじゃないか。
だが国民にとってはこれからが試練だ。竹中“ハゲタカの味方”平蔵がちゃっかり比例で当選している。小泉の防波堤だ。後がない小泉と金持ち優遇バク進中の竹中平蔵コンビが日本を蹂躙し始める。それこそ数の論理で。小泉が負けてないという根拠はそこにあるからだ。キレた小泉に売国プログラムを埋め込む竹中という図式。
なにをやってもあと2年で逃げ切れると踏んだ小泉にとって怖いものはなにもない。やりたい放題をはじめるかもしれない。民主党以下野党が出来ることは出来る限り早い解散総選挙しかない。今回のミクロの勝ちをマクロの勝ちにつなげるにはタイミングがもっとも重要だ。好材料としては、タイミングをとることがめちゃめちゃ苦手だった前代表から若い岡田代表に代わって勝った選挙だったことだ。ぜひ早いタイミングを逃さずなんとかして欲しい。
かつてマドンナ旋風が吹いたおタカさんの社会党(いまの社民党)のその後を見よ。風は変わりやすい。間が開くと国民の意識もうつろいやすい。小泉を小泉の思惑以外の辞め方でやめさせて、竹中を孤立させたときが本当の勝ちではないかと思う(厳密にはそこが日本再生の始まりでしかないが)。その期限はもう2年しかないのだ。
3年後の選挙に風が吹いているとはかぎらないぞ。3年後では「勝ったのに数の論理に押されて結局なにもできない民主党」というイメージがつくぞ。その前に手を打たないと、元の木阿弥になるぞ。そこんとこヨ・ロ・シ・ク!
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