ほたるの星
なぜかボクの手元に映画「ほたるの星」の台本がある。ドバイへ旅立つK嬢の置き土産だ。ハロプロキッズが出る映画の脚本だからボクに白羽の矢が立った。なんでやねん!でも、ありがたく貰っとく。
この映画は、ほぼ全編がボクのふるさと山口県でのロケなのです。おいでませ山口へ!山口県サイトでも監督インタビュー他、特集が組まれています。6月5日から公開されているので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思ってます。「ハロプロキッズ」と聞いてミーハーアイドル映画と思われたら大間違い。さまざまな困難を乗り越え、子供達と一緒にほたるの飼育を実現させた先生が山口県に実在しています。その実話が映画化されました。山口県の美しい風景も見ものです。
ボクは田舎から都会に出てきて、いつのまにか都会での生活の方が長くなろうとしています。日本の田舎の風景はどんどん消えてしまい、ニッポンは総金太郎飴的地方都市化されていますよね。目隠しされて地方都市に連れて行かれても、そこがどこなのかわからないような、地域性のなさが蔓延してきています。
欧州のように、地域の自然を残すことで地域活性化に貢献するほうがよほどインテリジェンスも感じるし、長い目でみれば資本主義的ですらあると思うのですが、近視眼的な発展一本やり(その発展過程まで画一的)が得意な日本では、なかなか難しいものです。美しい日本の風景は、映画のなかでしか見ることができなくなりつつあります。さびしいことですが、しかしそういう映画を観て育つ子どもたちには期待したい。過去の金太郎飴的成功体験に縛られないインテリジェンスを持った大人にそだって欲しいと思ってます。
唐突ですが、山口県の映画といえば、もう一本!「ロボコン」も忘れてはなりません!ロボコンっつっても、ガンツ先生やロビンちゃんは出てこないよ(笑)。がんばれロボコンじゃなくって。ロボットコンテストに打ち込む高専生の青春を描いた映画です。これも山口県ロケなんだよね。徳山高専ってウチの近所だったのですが、そこはロボコンの強豪のひとつだったのです。この高専がロケ地の映画で、これも山口県だから贔屓するってわけでなく、地味だけど気持ちのいい映画です。
自然とのふれあいとロボットコンテスト。このコントラストが山口県の魅力です(?)。山口県は秋吉台や萩など観光資源にも恵まれ、アジアにも近く、これから世界に向けて市場が広がっていると思います。「豊かな田舎」、21世紀にそれが一番幸せな生き方かもしれないと思っている今日この頃です。そこそこ豊かだけど金太郎飴地方都市、田舎だから貧しい。どっちもダメ。第三の新しい地方イメージを作り出して欲しいなぁ。
子どもの頃、通販でポスターとか買うと本州なのに九州までの送料を取られて悔しい思いもしました(笑)。福岡と広島にはさまれて、外タレや大物のコンサートは素通りされて悔しかった。インターネットがなかった頃、欲しい雑誌すら取り寄せられず、まんがを注文しても半年待たされ悔しい思いをした...。そんな悔しさばかりをバネに都会を目指した私ではありますが、情報インフラが整った昨今、いまあらためて田舎らしさを誇りに思いたい。そしてその田舎らしさを武器に世界を目指して欲しい。そう思っちょります。
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