ネクタイ
ウルトラマンにカラータイマーがあるようにサラリーマンにはネクタイがある。普通の人類からサラリーマンに変身するアイテムだ。ネクタイをすると人格が変わる。会社の肩書きというスーパーパワーを身につけたサラリーマンに変身し、悪い競合他社を打ちのめす。そして日々の戦いが終わるとネクタイをゆるめる。そしてアルコールを注入し、カラータイマーのように顔が赤くなると普通の人類に戻ってゆけるのだ(酒席が戦いというサラリーマンもいるが)。そんなサラリーマンへの変身アイテム、ネクタイ。ボクははっきり言って大っ嫌いだ(笑)。百歩譲っても、梅雨から夏にかけてはネクタイしたくない。
いや、まったく同感!「熱っちぃ地球を冷ますんだっ。」で活躍したエコモニ。に、今度はあっちいサラリーマンの頭を醒まさせたい。どうかしてるぜ。前にテレビで、ネクタイとスーツを身に着けてスーツのなかの温度を測る実験をしていた。周囲の設定温度の関係もあるのだろうが、たしか42度くらいだったと思う。それで同僚の女性とエアコンの設定闘争が始まる(笑)。サラリーマンの大切な戦いらしい。
また、ネクタイをしていると熱が逃げないとか。サラリーマンに変身して仕事に燃えてると暑さを忘れてしまうのかも知れないが体に悪い。それでエアコンの設定を19度なんて設定にしてさらに体調不良への道を突き進み、同僚女性にも嫌われる。嫌われると精算もしてもらえない。せめて社内ではネクタイをはずすという頭の使い方・気の使い方をしたほうが合理的だと思うのだが、社内にもさまざまなトラップ(上司のチェックビームとか)があって気を抜けないのもサラリーマンなのだ。
季節と密接にかかわる衣服などは、グローバル化しなくていい部分だ。郷に入れば郷に従え。半そで省エネスーツなんてのは、バカまるだし。スーツを着なきゃいけないという呪縛から逃れられないのだ。前提が間違ってる。植民地根性か。地球がもっと温暖化して合理的な欧米諸国のビジネスマンさえもが「スーツにネクタイやめようぜ」って言い出したら、外圧で日本も変わるかもしれないが、そんな地球に住みたくない。ジレンマは続くな...。
アロハシャツはホントに涼しい。文化を感じる。かりゆしウェアも波の音〜琉球〜で販売している琉球Tシャツも日本が誇る浴衣もみんなそうだ。
スーツにネクタイというファッションそのものは否定しない。必要なときもあるだろう。ボクも着るときはダブルしか着ないみたいな小さいこだわりを持ってる。だが実務に支障をきたすような着こなしは、決してファッショナブルでもなんでもないように思う。そういう意味では紋付袴で出社されても仕事に支障をきたす(笑)。文化と実務とのバランスも必要ではある。だがサラリーマンの変身アイテムにネクタイは必須ではないというコンセンサスが欲しい。
ま、「着たくて着てんじゃねぇ」と心の叫びを押し殺して、今日も汗を拭きながら外回りしているサラリーマン姿は日本の風物詩。実はこれも文化なのかもしれない。
そんなサラリーマンに贈りたい1枚はこれだ!
高田純次「サラリーマンのうた」
忌野清志郎の「サラリーマン」(1994年ドラマ「ボクの就職」主題歌)も名曲で、サラリーマンの歌といえばそっちを指す場合が多いけど、高田純次先生大好きです!『人生経典』も大切に持ってます(笑)。生き方に迷ったとき開きます(うそ)。苦労してもらったサイン本ですから。もう、なにをやらかしても笑わずにいられない言動・行動すべてがお手本です!
ついでにあと1曲でサラリーマン勝手に3部作!になるので選ぶとすると、山本まさゆき&ピンク・ピッギーズによる名曲「シビビーン・ラプソディー」でしょうか。タイムボカン・シングルコレクションに収録されてます。このシングルコレクションは高速道路で眠くなったりしたときに聴くと眠気が吹っ飛びそうな作品集で、そんな実用性も含めてサラリーマン・ソングといえるかも(笑)。
| 固定リンク | 0
コメント
変身するならカラータイマーじゃなくてフラッシュカプセルじゃないかという突っ込みはさておいて。
うちの部署には、カラオケに行くとネクタイを鉢巻に「スーダラ節」を歌うのが十八番のおじさんがおりますが、どうしてもネクタイ=サラリーマンという図式が固まってます。これかえるの難しいですなあ。これからの時代を支えるべき就職活動中の若者を見て、誰も彼もがおんなじ真っ黒ずくめのスーツ、女性は後ろに髪を束ね、肩から四角い黒カバン、ローヒールの黒靴、野郎も塗ったような黒髪に似合わんスーツ、ネクタイ姿。
もうこんなとこからビジネスマン総制服文化ですから、まだまだ変わりそうもありません。
投稿: くっきも | 2004/06/23 21:56
うーん、確かにカラータイマーで変身しないですな(^^;)。サラリーマンにとってのネクタイは、変身アイテムであると同時に変身後の象徴アイテムでもあり、となるとネクタイは、ウルトラマンのカプセル(変身アイテム)とカラータイマー(象徴アイテム)とを併せ持つ、より重要な象徴的アイテムなのかも知れません!だからどうした的な後付講釈ですけど(笑)。
ボクは濃紺スーツだけは死んでも着ないという信念のもと、ちょっと茶色が入った薄いグレー系のソフトスーツで就職活動してました。結局スーツ着てんですけど(^^;)。内定後の健康診断は「いつもの服装で来てください」と書いてあったのでTシャツで行ったら、他の同期入社組はスーツやブレザーで来てて、「そうか就職活動中のいつもの服装はスーツだよなぁ」と感心したものでした。
サラリーマンからネクタイを取り上げるということは、変身も出来ず象徴も消え、それはもうサラリーマンではなくなるってことなんでしょうかねぇ。アイデンティティ喪失したら確かにネクタイ頭に巻いて戦えませんな(笑)。
でもウルトラセブンが出てきてもいいような気がします。額にピアスって意味じゃなく(笑)。みんな違ってみんないいと金子みすずも言ってるし(笑)。会社もわざとリクルートスーツ以外の普段着で来させて、自身のファッションについてコメントさせるような面接しても面白いんじゃないかな。それを正しく評価できる面接官が育つまでに20年かかりそうだけど(>_<)。
投稿: ポップンポール | 2004/06/24 07:18
スーツ・ネクタイなんて要らない!
~スーツ・ネクタイ着用による健康被害、過度なエアコン温度設定による環境への影響について考えましょう!~
というコンセプトで運営しています。
スーツ・ネクタイなんて要らない!(メインサイト)
http://www.geocities.co.jp/Stylish/5643/
スーツ・ネクタイなんて要らない!(ブログ版)
http://blog.goo.ne.jp/nosuit/
投稿: nosuit | 2004/06/24 11:14
nosuitさん、こんにちは。トラバありがとうございました。
会社では主に経費節減の切り口からノーネクタイデーなんかも始めてるんでしょうね。それが環境問題への取組にもなってて、Win-Winの関係が出来てるのがスマートでいい。個人にとっても健康を害すると経費がかかるし、同意を得るにはマネーの問題から入って環境やら健康やらにつなげて、一石二鳥でみんなハッピー!というのが分かりやすくていいのかななんて思ってます。
投稿: ポップンポール | 2004/06/24 12:33