伝説のディーラー、ジム・ロジャーズ氏来日決定
(追記2006.01.08)通常追記は下に書くんですが、2006年1月7日の講演を探して訪れる方が多いので、最初に追記しときます。こちらです。書くのにとっても疲れた渾身レポートなので宣伝するぞーっ(笑)。
--------------------
ジム・ロジャーズ氏をご存知でしょうか。投資で大成功した後、37歳の若さで引退して世界六大陸をバイクで一周した人です。10年間で4200%という驚きのパフォーマンスを上げた伝説の投資家です。ロジャーズ氏の著作本は普通の投資家の本とはまったく異なり、おそらく投資に興味がない一般の方の知的好奇心をもワクワクさせるものだと思います。
ジム・ロジャーズ氏は二度の世界一周を果たしています。最初はバイクで、その後黄色いベンツで。今回ご紹介するのは、この2つの世界旅行記を投資家目線で記録している書物です。村上龍氏も絶賛されてる人なのでご存知の方も多いと思います。
1冊目は『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行』(日経ビジネス人文庫)です。いまこれを読んでいるところなんですけれど、とにかく面白い!(1995年刊行の「大投資家ジム・ロジャーズ 世界を行く」を改題・修正のうえ文庫化したもので、単行本よりこっちの文庫のほうをオススメします)
この最初の旅行は1990年のことなのです。その当時の日本はバブルの終焉間際で沸き立っている時期ですよね。東京に滞在された著者はそのときの東京を「ファーストクラスの東京」と表現します。この言葉に実感がこもってるのは、投資家の目から見た日本以外の多くの国、とくに当時の社会主義国家の惨状が対比されているからだと思います。
日本までの道のりではイスタンブール、アンカラ、トルキスタン、北京などをバイクで走破し、その後シベリアに渡りモスクワからワルシャワを通って欧州に入り、そこからアフリカを縦断し、南半球に入ります。まさに猿岩石もビックリの大冒険旅行です(笑)。大陸をバイクで疾走する。その土地土地を自身の目で見、その土地の人々の生活に接し(ブラックマーケットも含む)、さまざまな国で入出国時の役人と接して初めて書ける本です。文章も読みやすく、体験からにじみ出てくるこれ以上の説得力はないと思います。まだ最後まで読んでないんですが早く読み終えて、新刊に進みたい!
その新刊(といっても2003年11月発売)が次の『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見』(日本経済新聞社)です。こちらはまだ読んでないんですが、今度は特注の黄色いベンツで世界一周。バイク紀行から約8年後の1999年、世界の変化がジム・ロジャーズの目にどう映ったのか、読みたくて読みたくてたまらない自分がここにいるわけです!たぶんバイク紀行の文庫を読んでからこちらを読むほうが、地理的対比とともに時間的な対比もしやすくていいのではないかと思います。
読んでいない2冊目までいっしょに紹介してしまいましたが、このジム・ロジャーズ氏が今年6月に来日講演をされるんで、その記念にアップしてみました。私もその来日講演を聞くチャンスが得られたので、大投資家として以上に、他の誰にもマネできない偉業を実現した人物をこの目で見て来たいと思っています。
| 固定リンク | 0
コメント
バイク冒険で思い出した人がもう一人いるので、この機会にご紹介します。バイク冒険家・風間深志さんの『地平線への旅―バイクでやったぜ北極点』です。
風間さんは覚えてらっしゃらないと思うんですけど、実は一度風間さんとお話したことがあり、そのときに「いっしょに南極に行きませんか?」といわれました(笑)。300万円で行けると...。
その当時の風間さんは、身体に障害を持つ方とか、子どもさんとか、冒険とは無縁の生活をしているボクのような若造(当時)と、南極を一緒に体験したいとおっしゃっていました。そのとき行ってたらいまごろどんな生活をしていたかなとふと思ったりしつつ、結局ボクの南極行きの夢はまだ実現していません。ジム・ロジャーズくらい稼いだら行ってみたいですな。
投稿: もう一冊バイク冒険書を紹介 | 2004/05/15 08:00
ジム・ロジャーズ氏の講演会が迫ってまいりました。チケットは既に完売ですが、講演会に行けないという方にも興味深い
記事がありましたのでご紹介します。
それはMKニュース社発行「FUTURES JAPAN」2003年12月号から「冒険投資家 ジム・ロジャーズに訊け」という記事の翻訳でございます。
http://www.panrolling.com/seminar/jim.html
投稿: 講演前知識はこちらから | 2004/06/11 01:50