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2004.05.09

アンニュイなエニュイティ茶番劇

タイトルを訳すと「倦怠な年金茶番劇」です。ここでいきなり問題です!

第一問(ダーダァン!)
アンニュイ、アルファベットで書けますか?  = ennui
ついでにアンニュイは倦怠、怠惰、無気力(lassitude)、退屈みたいな感じ。
倦怠ってのは飽きて心が進まないとか、あきてなまけるみたいなこと。
例1:「あーら奥様、そろそろ倦怠期じゃござぁませんこと。おっほほほほ」
というとカドが立つので、
例2:「あーら奥様、そろそろアンニュイな時期じゃござぁませんこと。おっほほほほ」
というとケムにまけるかもしれない。

第二問(ダーダァーン!)
年金の英訳は時事英語の入試対策に覚えとこう! = annuity
来年の入試あたり、出るかもよー。年金問題はホットな時事問題だから。
せっかくボクが辞書引き引き書き込んでるんで(笑)、受験生諸君覚えてね!

ちなみにいま見てる辞書は「フェイバリット英和辞典第二版」なんですが、annuity(年金)の次の単語はannulって動詞です。意味は「<法律・契約などを>破棄する,無効にする,廃止する(通例受身で).」。暗示的だよねー。さすが時事ネタに強い辞書だよ(笑)。

ちなみにannulでanalを思い出しちゃったエッチ子ちゃん!発音違うから注意!発音は自分で調べよう。analは「肛門の」って形容詞なんだって。名詞だと思ってた(^^;)。ほかに「細かいことにうるさい」って意味もあるんだってさー。まるでいまのオレやん(笑)。

さ、年金問題から4つの単語を覚えられましたね。
ennui(アンニュイ),annuity(年金),annul(廃止する),anal(肛門の)
これで、昨今のアンニュイな年金問題も多少は役に立ったかなと思っております!

さて、本題にはいろかなぁ、はいるのよそうかなぁー
(そんな歌なかった?帰ろかなか)。

たろぐ: 僕が「年金なんていらない」と考える理由。

そうそう、たろー。さんのこの記事にトラバして投稿してたんだった。

年金ねー。ボクはあっていい、というかあってほしいと思ってるんですよ。実は。たろー。さんも「年金がいらない」じゃなく「いまの年金制度はいらない!」っておっしゃってるわけで、年金そのものが不用ってことじゃないみたいです。

ボクはここでひとつ視点を変えてみます。年金についてはこっちの問題が重要だと思ってます。マジな話はあんまりしないので、たまには聞いてみてください(笑)。それは「年金は不足してない」って話です。これが本当なら「値上げは不要」ってことになりますよね。いまの年金議論そのものがまったくあさっての方向を向いてるってことになるじゃない。こっちをまずハッキリさせてもらわないと!

この年金問題についての第一人者はジャーナリスト岩瀬達哉さんです。2冊紹介します。

年金大崩壊
年金の悲劇―老後の安心はなぜ消えたか

特に「年金大崩壊」はいまの年金不安が年金利権問題に他ならないことを、ものすごい尽力でレポートされています。また「年金の悲劇」では、更なる膨大な取材の結果をレポートする新刊で、年金問題について知るには必読です。

でこのレポートを強力にプッシュしつつ自説を展開しているのが経済評論家の紺屋典子さん。この方の年金余力説は簡単にいうとこういうことなんです(あくまでボクの理解です)。いま国民の年金は3つありますよね(議員年金はまったく異なるので除外しときます)。

学生や自営業・主婦等の入る国民年金
給与所得者の入る厚生年金
公務員の入る共済年金

でね、それぞれの年金で、国民年金は余力がないとしても、厚生年金で30兆円、共済年金で50兆円、あわせて80兆円の積立金が余っているというわけですよ。余っているというよりも、未来の高齢化社会に向けて使わずにとってあるということなんです。で、その未来ってのはいつかというと2050年以後って話です。

いま、足りない足りないって言って段階的値上げをし、値上げ完了するのは2017年です。なんで足りないかというと、少子高齢化社会になっているのと、これまでの年金計画が出生率増加モデルを基準に算出されて来て、間違いの連続だからです。これおかしくない?ってことですよ。高齢化社会は訪れていて、高い年金を払わされ、その結果積立金は80兆円余分にありますよと。でもそのカネは払っているあなた方には使いませんよ。2050年以後、少子化時代に生まれて少なくなったお年寄りに使わせてもらいますよって話です。

これって詐欺じゃない?一番キツイ年金を背負わされた我々は、その一番必要な高齢化ピークの時期に支払われず、死んだあとみんなでそれを分け合おうって話ですよ。しかも、高齢化はいま生きている我々のことですから、精度の高い数字で予測できますが、出生率は予測困難です。事実これまでの年金改正モデルはすべて間違ってきているし、今後も増加見込みってんだからかなり怪しいわけです。こんなギャンブルにカネをとっといて、確実に不幸な高齢化社会のお年寄りにはガマンさせようって話なんです。

もちろんそれでも怒らないで、めちゃくちゃな年金法案を強行しようとしている国会議員(特に公明党と自民党)を選んできた人々は自らかついだ神輿、自業自得ではあります。投票棄権者も同様です。

でも、もしいま取り崩せる積立金が残っているのに使わないって言うことなら、そんな保守派の国民も怒るべきじゃないでしょうか。「足りないなら仕方がない」と思っている人も、「実は虎の子のカネがあるけど知らされてない」としたら、それは裏切りじゃないですか。現世ご利益を信じる宗教信者の皆さんも怒るべき。現世は収奪されて終わりなんですから。それでも怒らないかなぁ。組織は個人に勝るのかなぁ。無記名投票なのになぁ。オレはこれ書いてるだけで、もう身震いするほど怒ってるんですけれど。

マスコミもこの積立金の存在を追求するほうが先だよ。誰が辞任しようが、そんなものはどーでもいい。選挙のときにまとめて論じればいい。いま最優先にすべきは、この年金積立詐欺事件だよ。ここがグレーゾーンでは、どんな年金議論も不毛だ。

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Comments

僕も、今日「年金の悲劇」を読みました。この記事を読んで「年金大崩壊」も読みたくなりました。

この本に書かれている内容を、もっと多くの人に知って欲しいですよね。

Posted by: kyon | 2004.05.23 at 01:43

kyonさん、はじめまして。

年金法案議論は茶番を通り越して、悪夢となろうとしてますね。日本の政治はいまやローマ帝国崩壊直前のような衆愚政治に陥ってしまってどうにもならないようです。

まぁ、国が崩壊しちゃったら年金なんて吹っ飛ぶわけなので、日本が崩壊間際だって知ってる官僚たちは適当にやっつけ仕事してるのかもしれません。

市民としてのボクたちも衆愚仲間と堕ちてゆく道を選ぶのか、そこが問われているように思っています。そんな時代に組織票が跋扈している現実はあまりにも愚かすぎますが...(?_?)

大権力のひとつである大手マスコミには、体制の堕落を追及する情報なんてほとんど出てこないし、官僚が汗水流してあの手この手でたくみに隠蔽してきたことを、高給取りのおぼっちゃん記者に暴く力があるとは到底思えません。そんな中で、岩瀬さんのレポートは際立っていると思いますね。取材力のレベルが違います!

Posted by: ポップンポール | 2004.05.23 at 08:01

コメントを下さったみなさんありがとうございました。それぞれの立場での多面的なアイデアに敬服しています。
いま、この国には年金問題のほかにもたくさんの問題が山積しています。
国民一人一人が「自分の立場で,自分の価値観」で考えたことをどんどん発言していくことが大切です。
少なくとも「選挙」には参加しましょう。選挙こそが自分の意思を政治に反映できる最大のチャンスです。


Posted by: シンコー | 2004.06.11 at 19:32

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