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2004.03.22

机上辞典

学習辞典は紙で」という記事を書きましたが、実は子どもの頃に国語の学習辞典を使った経験がありません。では何を使っていたかといいますと、誠文堂新光社の「和英併用 机上辞典」という実用辞典です。編者は文学博士の高野辰之さんで、初版は1932年(昭和7年)9月18日です。

最初は親が使っていたこの辞典の黒表紙版(第2増訂版だと思う)を貰い受け、その後、緑表紙→赤表紙と使いつづけてます。緑表紙は昭和55年の全面改訂第一版、赤表紙は全面改訂第二版の1990年10月1日第93刷(!)です。

小中学生時代のボクのトレードマークは机上辞典と30センチ定規でした。この2つのアイテムを持っていると妙に気持ちが落ち着くのです。いま思うとこの2アイテムは「辞書を引く、線を引く」というダジャレコンビだったな(笑)。そこに私のルーツを見てください!見てくれ!見ろ!

でもこの机上辞典は誠文堂新光社のサイトでも紹介されておらず、なんだか復刊.comに投票されてたので、いまや品切れ(通常、絶版という言い方はしない)なのかもしれません。

この辞書のすばらしいところは、ずばり付録です。とにかく実用的な内容が盛りだくさんに詰まっています。それはあたかも「噂の真相」の一行情報のように(違うか?)。見出し語ごとに英訳とペン字とが載っており(ここまで実用と割り切って載せるのは、有る意味勇気が必要かも)、書籍・雑誌の寸法、度量衡表、総画索引、手紙の書き方、漢字部首一覧、国際単位系(SI)、祭り・行事一覧、変体仮名一覧、メートル法換算早見表、などなど、子どもの私にとって世の中を計るさまざまな指標が掲載されていたのです。昔はカラーの日本地図までついてました。

情報量を語ると、電子辞書なら5倍でも10倍でも搭載できるだろ!と反論されるかもしれません。しかし搭載されているだけじゃ意味がない。無意識かつ連続的に遭遇できるからこそ面白いのです。「なんだこれ!なんだこれ?」の連続が電子メディアお得意のツリー構造ではなく、雑然(セミ・ラティス構造といいますかね)と目に飛び込んでくる紙の辞書の面白さ。まさにおもちゃ箱ですよ。ページをめくる快感。それが一番大きな体験学習になっていたと思います。

もちろん電子メディアにも、奥深い情報にアクセスする楽しみはあり、知れば知るほど電子メディアの方が便利かつ情報豊富かもしれない。しかし、動機付けのハードルは確実に高いと思います。

なんとか版元さんには机上辞典の歴史を続けて欲しいなぁ。

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Comments

下書きで一日寝かせてたら、その後アップしても最新記事にならないんですね?アップするときに日付を変えられるんかな?

Posted by: 下書きだとこうなるのか | 2004.03.23 at 13:01

記事の左下の時計マークをいじると、記事の日付/時間の捏造ができまっせ。

このとき過去の日時やと、最新記事に掲載されないみたいです。未来の日付だとそのときに掲載されるかというと、そう都合よくはないみたい。

ちなみに私も小学生の時に親が使っていた三省堂の新明解国語辞典を強奪しやして、それをそのまま大学まで使っていました。就職してから新しい国語辞典(やっぱり三省堂の新明解)を買ったけど、古いやつはいま職場で使っています(笑

Posted by: 傍見頼路 | 2004.03.24 at 00:06

傍見頼路さん、どうも。日付変更できるんですね。今度から気をつけますぅ。

傍見頼路さんは新解さんでしたかー。この辞書もマニアックなファンが多いですよね。書店で「恋愛」を引いてみる人が急増という事件は、差別化のポイントでもありましたね。読んで楽しい辞書のお手本かもしれないですね。

Posted by: ポップンポール | 2004.03.24 at 12:45

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