未完の漫画、復刊する漫画
フルカワさんの詩織サイトでトラックバックしていただいた「がんばれ」。読者の立場を考えると、やっぱり自分が読んできた物語が中途半端に終わってしまうことは悲しいことだと思うんです。
単行本の評価が発売“週”の売上ノルマで決まるのもビックリです。短期的な売上至上主義で作家が育つのだろうかという思いもあります。まあ、それは「まんが道」をバイブルとして人生の節目節目に読んでいる私のノスタルジーなのかもしれません。「ガロ」や「漫画少年」を見習えみたいな(最後は倒産しちゃったけど)。
打ち切られた漫画でボクのココロに残っているのは、飯森広一「60億のシラミ」。第5巻で未完のまま終了したのですが、なんと第一部すらまともに終わっていない大河SF伝奇漫画です。飯森さんの漫画では「希望の伝説」も2.5巻くらいで強制終了のような終わり方でした(第3巻の半分は別の読み切りだった)。すごい好きだったのに。それでも「アイン」とか「レース鳩0777」があってまだ救われた。
当時よりも多様なニーズに応えるのがビジネス原則になりつつある時代に、大量消費される漫画だけが生き残るシステムは業界自体を縮小させていくように思えます。
一方で、復刊.comのようなサイトが好調なのはうれしい。実はここで「レース鳩0777」の復刊交渉があと一票まで来てます!誰か投票して〜。アラシ復刊させようよ〜。紙の本で!あと古谷三敏「ダメおやじ」にも清き一票を(清くなくてもいいから!)。ダメおやじはいろんなヴァージョンで票が割れてるのがイタイ!
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